2009-08-15

みんなの理想のダイビング

[写真: 1993年の地震と津波の被害を後世に伝える、奥尻島津波館の展示物の1つ。

現実には存在しない「みんなの明るい未来」という理想は、共産圏だけに限らず日本でも、地上にではなく上空にあるようだ。と思った。]

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このエントリは旅の帰路の移動中に書いている。今回の、私の北海道でのダイビングの感想を忘れないうちにまとめておく。

この旅では、支笏湖、奥尻島。潜ったのはそこだけだ。

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まず、支笏湖の感想。利用したのは現地サービスでボートダイブ。当日、他のダイバーは居らず、私とガイドさんはマンツーマン。当然、リクエストはすべて叶った。

前から見たいと思っていた淡水産のハゼたち、巣作り中のイトヨという魚、ちょうど開花中のキンポウゲ科の水草などなど。

カルデラ湖という限定された環境にもかかわらず、私の好きなやり方で潜れた。文句なく楽しかった。

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次に、奥尻島の感想を。利用したのは都市型ショップ。ショップツアーに瀬棚から途中参加したのだ。同行者は、他の客7人、ショップスタッフ3名だった。私はリクエストを訊かれもしなかった。

さて、ダイビングだ。恐れてはいたのだが、わざわざ水中で見る意義が私には感じられない、柱状節理などの「地形」がメインのポイントだった。磯焼けで、海藻は背の立つくらいの水深の、しかも限られた場所にしかない。魚影は貧栄養湖の支笏湖より薄いかも。

せっかく奥尻島という、なかなか潜れない所にきたのに、潜ったポイントは3本とも宿の目の前という限定された同一の場所だった。漁業など各種の規制からやむを得ずそうなったのだとは思う。でも、私はかなりの不完全燃焼だった。

まあ、夜はビールが飲み放題だし、ウニ丼、ジンギスカン、花火、肝試しなど、ダイビング以外では充実してたのかもしれない。私はそういうの全部なしで構わない人なんだけど。

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教訓: ショップツアーは、もう私には合わない。絶対ダメ。

新参者に対し常連の持つ既得権益とかもあるし。純粋にダイビングを楽しむには要らないかもしれないそういうもののいっぱい詰まった「福袋」が、ショップツアーだ。

もう去年あたりからよくわかってたことなんだけどね…。

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