2008-05-28

大型特殊

本当に突然、思い立って、大型特殊自動車の免許を取った。別に、取ったからといって、すぐに使うあてがあるわけではないのだが。

運転免許試験場での受験も考えたが、最初は絶対に落ちるに決まっている(フォークリフトとかを公道でないところでも乗った経験がない)し、落ちるとかなりめげやすいひ弱な性格なので、おとなしく、実技試験が免除になる指定教習所へ。現住所から通学できるところに大特免許の教習所がないので、ちょっと離れた場所での合宿免許コースにした。費用的には通学と変わらず、現地までの交通費も支給してくれる。そのかわり、宿泊施設は運転免許は初めてという若い方々との6人部屋で、たった3泊4日といえども快適だったとは言い難い。我慢して黙ってたけど。消灯後に室内で「ひま電」(いろんな相手に「ねえ、いまひまなんだけどさー」と電話をかけること)を何時間もかけて、大声で猥談をするのは止めてほしい。しかも、テレビ電話が写らないと相手にいわれて部屋の明かりつけるし。それに、私以外の同室の方々は喫煙者(それも、すごいヘビースモーカー)でずーっと寝たばこしてるというのはどういうわけ?若者の喫煙率は高いのかな?たばこ高いんだから、お金が無駄だよ。ま、私にとって、得難い体験だったといえば、そうだったんだけどもね。げほげほ。

けっきょく最短時間(技能6時間+卒業検定)で補習なし。落ちてめげることもなく楽だった。車の免許はいろいろ取ったけど、補習なしで済んだのは初めてかも。普通自動二輪の第一段階なんか思い出したくないくらい補習したもんなぁ。。。(と書いたおかげで、思い出してしまった。ああ。)

後輪操向の大特車のハンドルにはノブが付いていて、左手で持ってくるくる回すようになっている。小型船舶(昔、「一級船」と言っていたやつ)の舵輪にもノブが付いているのは知っていた。で、これらは何のために付いているのか?は知らなかったが、これ、船の舵(車の操向輪)がまっすぐになっている位置が手探りでわかるように、だったんだね。まっすぐな位置を基準に右に何回転とかそういうのが目で見なくても手の位置で簡単にわかる。小型船舶免許を取ったときの船には舵角指示器も付いていて、それを見まくりで練習してたけど、本当はそんな必要はなかったことになる。そもそも、船と後輪操向の車って、舵や操向輪が後ろにあって目視できないという点で共通だよね。

何でハンドルにノブがあるのかは、教習所の教官が教えてくれたわけじゃない。教官は「安全運転」しか教えない。でも、個人的には今回の教習所での一番の成果はこれ。世の中の物のうちの1つの存在意義が分かったということで。
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