2008-06-21

謎のカレイ

さて、謎のハナダイに引き続き、口の上に出っ張りのある謎のカレイの写真を。



写真上:砂の中に埋もれて隠れている。口の上(画面では口の左)に丸い砂の固まりがある。
写真中:砂の固まり(画面中央すこし右上)がよくわかるように横からクローズアップ。
写真下:手で砂を完全に払ってから撮影。真ん中にくぼみのある肉球状の器官を、この魚は口の上に持っていることがわかる。写真ではストロボによる影が邪魔で棒の先に「肉球」がついているようにも見えるが、拡大して良く見ると、上唇の一部が盛り上がって「肉球」が付いていることが分かる。その位置からして「肉球」はおそらくこの魚の右の鼻孔であると思われる。

3枚の写真を撮影した順番は、中、上、下の順。最初は何も考えずに「あ、ヒラメかカレイが居る」というだけでファインダーを覗いた(中)、「何か変だぞもう一枚撮っておこう」(上)、「これは砂を払って見るべきだ」(下)、「ぎゃーっ、何だこいつは!」という撮影手順だった。他の2枚の写真に比べて『写真中』で魚の口が開いているのはそのためである。この魚は口を半開きにしたり閉じたりして「肉球」を動かしているのだ。

「肉球」はおそらく何かべたべたするものを分泌していて、魚が砂に潜るだけで丸い砂の固まりになるのだろう。

ビデオで『この魚が「肉球」を動かし、他の魚を捕らえるシーン』誰か撮影して!!撮影したらぜひお知らせを。:)

撮影データ: D 15m, TL 70cm, "Teluk Maya", P. Lintea, Kep. Tukang Besi, Sultra, Indonesia.

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