2008-09-09
ネコ占い
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21:12
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9月5日の記事で、遺伝の話を書いた。今回の記事はその続き。もっと簡単な。
血液型には A, B, O, AB がある、というのは日本人は良く知っている。というのは、自分の血液型を知らないし、血液型って何?という人が大半の国や地域もあるから。そして、日本では、どういうふうに血液型が遺伝するのかという知識も普及している。A には AA と AO、B には BB と BO があるけど、O は OO だし、AB は AB だ、という具合に。(前者を表現型、後者を遺伝子型という。)
この知識を背景に持つ日本では、血液型による占いや性格判断が盛んで、信じている人も多い。幼稚園の教育に利用しているところもあるらしい。
私は O 型なのだが、この blog を読んでいる方は、文体、内容からどう思ってるのだろうか。当たってる?今日の O 型の運勢は?夕飯おごってもらえて、ラッキーだったんだけど。
血液型性格判断を信じる人は、ネコの毛色によるネコの性格判断も同じように信じるべきだ。黒猫は賢い、オレンジ猫は用心深い、白猫はいいかげんである、などなど。
なぜかというと、ネコの毛色もヒトの血液型のようなものだからだ。
上の写真は、
野澤謙「ネコの毛並み 毛色多型と分布」ポピュラーサイエンス、裳華房、1996.
ISBN978-4-7853-8633-7
の29ページ。ネコの毛色の表現型と遺伝子型をまとめた表だ。
詳しくはこの本を読んで貰えばいい。父ネコがオレンジ色の無斑の猫(名前はマイケル)で、母ネコが白ネコ(名前はポッポちゃん)だという情報だけからは、子の毛色の予想はできない。逆に、母ネコが育てている子ネコの毛色を見れば、近所に居る父ネコの推測が付いたりすることもある。面白いよ。
ね、だから、血液型によるヒトの性格判断と、毛色によるネコの性格判断は、同レベルの話。否定してる訳じゃないけど、肯定してる、って記事じゃないね。今回の記事は。
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