今、あっちこっちで話題になってる。こういうのは報道や個人のブログじゃなくて、原文を参照するべきだ。って、偉そうに言いつつ、概要しか読んでないけど。
"Genetic variation in the vasopressin receptor 1a gene ( AVPR1A ) associates with pair-bonding behavior in humans."
Hasse Walum, Lars Westberg, Susanne Henningsson, Jenae M Neiderhiser, David Reiss, Wilmar Igl, Jody M Ganiban, Erica L Spotts, Nancy L Pedersen, Elias Eriksson, and Paul Lichtenstein.
PNAS published September 2, 2008.
DOI:10.1073/pnas.0803081105.
タイトルだけ翻訳。間違ってたって知らないよ。
「アルギニン・バソプレシン受容体1a遺伝子 (AVPR1A) の遺伝型はヒトの配偶行動に関連する」
ここに概要がある。
特定の polymorphic な配列を遺伝子上に持つ男性って、なんだか自分のことなのかな、と思ってしまった。私を良く知ってる人も、きっと、そう思うに違いない。ご先祖さまや血縁者にも……たぶん居る、いや、父方の祖父は絶対それだ。
父方の、明治生まれの祖父は、入り婿だった。門司港の水上警察の上司をポカっと殴って懲戒免職。妻と子供2人を置き去りに、その足で上海へ行き、揚子江に沿った交易で一儲け。彼は中国人からは絶大な人気をかちとれたらしい。置き去りにされた3人が後から居場所を探し出してどうにか渡航し合流すると、40歳を前に酒の飲み過ぎで病死。酒の肴にはおはぎを好んだそうだ。そしてしばらくして終戦。上海の日本人収容所に移された若き祖母は、小学生2人(正確に言えば、収容所に小学校はなかったが)をかかえて苦労の末、昭和21年4月に舞鶴に引揚げた。
そういう話だった。
私がまだ小さくて、同居の父方の祖母が存命中は、彼の存在すら完全に無かったことにされていた。だから、無邪気な私は「おばあちゃんはふたりいるけど、おじいちゃんはひとりしかいない」と本気で思ってた。ひたすら仏壇に向かう祖母の姿を覚えているが、彼を拝んでいたはずはない。
ジーンのせいにしてしまったら駄目。
ジーンのせいなら努力したって無駄。
私のジーン、どうしましょう?
相手の女性が指輪じゃなくて二重螺旋で納得してくれれば。
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