2009-05-06

動揺しながら航海中

さっき、「内地」に帰って来た。小笠原もずっと雨だったが、帰って来ても雨。なんだか、がっくり。

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専門用語、業界用語、というほど特殊ではないが、島へ行ったことがないとわからない単語がいくつかあるようだ。

たとえば、「内地」。本州にずっと住んでいる人には「外地」と対比する言葉として認識されがちで、おおげさに聞こえる。でも、北海道や沖縄、離島では、その場所から見て、本州(四国、九州を含む場合もある)を指す、普通の言葉だ。

もう1つの例として、今日、実際に私がその意味を問われたのが「本日は海上不良のため、本船は動揺しながら航海しております。廊下や階段をご通行の際には充分ご注意ください」という、おがさわら丸の船内アナウンス。

「本日は海が荒れているため、本船は転覆するのではないかと不安に怯えながら航海しております」

と、その問いを発した人には思えたらしい。

そうだよね。「動揺」って語は、普段は心理的な状態に対してしか使わないものね。

わかんない人がいるような語を使う船内アナウンスって、どうよ、とか言ってみる。

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Photo: Stylocheilus striatus, Is. Ani, Ogasawara, Japan.  D -9m, L 20mm.

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