2008-06-28

トムヤムの素

東京・上野の「アメ横」、通称「三角ビル」(台東区上野4-7 アメ横センタービル)の地下に、エスニックな食材の店が並んでいる。大好きな場所だ。

その場所でだいぶ前に、24個入り大箱で買ってしまったのが、これ

(うちのディスプレイ上では、ほぼ実物大。)

チキンコンソメなどでお馴染みのクノール社製の『トムヤムの素』である。写真の1個の中に2キューブ入っている。値段7バーツ。と写真から読み取れるが、アメ横では24個まとめて買っても1個あたり約83円だった。もしバラで買うのなら、1個100円で売っている。

さて、この『トムヤムの素』、インスタントなのにかなり美味い。もちろん、エビを入れればトムヤムクンになるが、私はもっぱら、お湯に溶かしてスープとして飲んでいる。大きめのマグカップに1キューブを入れ、熱湯を注ぐだけでできあがり。速い、旨い、、、あまり安くないな。

24個入り大箱の包装部分に、『シーフードミルクトムヤム』のレシピが書いてあった。バラで買った人やタイ語が読めない人のために、日本語訳しておこう。

--- 日本語訳 ここから

シーフードミルクトムヤム
材料
テナガエビ 4匹
白身魚の身 1/2カップ
イカ(一口サイズに切ったもの) 1/2カップ
フクロタケ(縦半分に切る) 1カップ
クノール『トムヤムの素』 2キューブ
水 3カップ
ナムプリックパオ* 大さじ1
牛乳 1/4カップ
レモングラス(軽く叩いてから切る) 3本
ナンキョウ**(薄切り) 少々
コブミカンの葉 数枚
小粒の激辛唐辛子(軽くつぶす)
香菜

作り方
1. 鍋に水、ナンキョウ、レモングラス、コブミカンの葉を入れ、強火にかける。沸騰したら、エビ、白身魚、イカ、フクロタケを入れる。
2. クノール『トムヤムの素』とナムプリックパオで味をつけて、牛乳を入れてできあがり。深皿に取って、お好みで激辛唐辛子(プリッキーヌー)や香菜(パクチー)をのせて召し上がれ。

--- 日本語訳 ここまで

*:辣椒膏ともいう。干した唐辛子、タマネギ、ニンニク、乾エビを炒めて搗き潰して、ナムプラー、砂糖を加えて練ったもの。ジャム瓶入りが日本でも手に入る。白いご飯にこれをのせて食べても旨い。
**:ショウガに似た植物。現地ではショウガとナンキョウは料理によって使い分けられているが、まあ、ショウガで代用していいんじゃないの?

ちなみに、タイで、日本で「牛乳」と言っているのと同じものが流通しはじめたのは最近のこと。味や色がついたやつなら昔からあったが。だから上記の、ミルクがタイトルにまで入ったレシピは、流行の食材を使ったおしゃれなもの、と思ってよい。普通のトムヤムクンにシーフードとミルクを入れただけじゃん、と思ったとしてもそれを言ってはおしまいである。

蛇足だが、テナガエビは淡水種なので、シーフードではない。また、タイ語の原文では、ある種のハタを使う記述になっていたが、日本に生息しない魚なので単に「白身魚」と訳しておいた。

あ、『トムヤムの素』、よく見たら賞味期限切れてるじゃないか!(賞味期限は大箱の外装にしか書いてない。)
この下を閉じる このページを印刷

Comments 0