辛くても辛くない 2009-09-25 インドネシア,個人的な好み,料理
おいしい炭焼き 2009-06-07 ダイビング,生物,料理
川料理 2009-05-31 ダイビング,資格試験,料理
メカジキ 2009-04-29 ダイビング,小笠原,料理
あかばの味噌汁 2009-04-22 ダイビング,小笠原,料理
ぼくはおしつけです 2009-04-06 ダイビング,料理
優雅な食べ方 2008-12-31 個人的な好み,料理
Coto Makassar 2008-12-30 インドネシア,インドネシア語,個人的な好み,旅行業,料理
ワモンダコ 2008-12-13 ダイビング,小笠原,料理
カップ麵 2008-11-13 インドネシア,タイ語,個人的な好み,料理
らくらくマヨネーズ 2008-10-16 個人的な好み,料理
PADI とは 2008-09-10 インドネシア語,ダイビング,自然言語,料理
ケモクライン風アイスコーヒー 2008-08-26 個人的な好み,料理
Momo 2008-08-09 個人的な好み,時間,料理
トムヤムの素 2008-06-28 タイ語,旅行業,料理


2009-09-25

辛くても辛くない



食事の支度をするのが面倒だったので、レトルトのカレーをコンビニで買って来た。「大辛」と謳っているのにまったくそんなことはない。嘘つき。

たまたま、台所に、インドネシアのサンバル(上の写真)があったので、温めたカレーの中にどばどば入れてみた。

おお!旨いではないか!

街のカレーチェーン店で辛さを増すスパイス(粉)を売っているが、あれよりも味わいが深い。サンバルには唐辛子だけでなく、ニンニクとか砂糖とかが絶妙の割合で入っているからではないだろうか。

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唐辛子の辛さを表す尺度にスコヴィル値というのがある。詳しくは Wikipedia を見て貰えばよい。

Wikipedia のこの項目を見て、かねてより疑問だった、純粋カプサイシンのスコヴィル値が 16000000 であることが分かった。しかも、これを販売している会社があるという!リンク先にその商品があるが、残念ながら 999 個の限定販売で、もう品切れ。手に入りません。

現在、手にはいる、最大スコヴィル値の市販品は、"The Source" だ。1オンス入りで、値段は USD93.50。配送はアメリカ国内にしかしてくれないが、配送料は無料だ。

個人輸入を代行してくれる業者(たとえば、ここを何回か利用しましたが、大変に信頼できます)に頼めば、これを購入することが可能だ。思わず、"Buy" をクリックしてしまいそうになったが、やっとの思いで我慢した。だって、何に使うのかわからないもの。レトルトのカレーに一滴入れたら、顔も近づけられなくなりそうだし。

2009-06-07

おいしい炭焼き

すみやき という魚を売っていたので、購入。

値札には500円とあったが、夕方だったので、2切れで800円にしてくれた。というか、見てたら、魚屋の威勢のいいおばちゃんに「2切れ買って行きな」って押し切られただけなんだけどね。

帰ってから量ってみた。合計で186g。うわっ、おしつけ より高級魚だったんだ。

魚屋さんのおすすめとして、値札に、煮魚、焼魚と書いてあった。そこで今回は煮魚にしてみたのが上の写真。1切れしか写ってないのは1切れ食べちゃったあとで「あ、 blog のネタの写真撮ってない」と気づいたから。(汗)

うまーい!とろとろしていて、ふわふわしている。鋭く長い上肋骨(魚を三枚おろしにしたときに切ることになる骨)があり、ちょっと食べにくい。でも、それだけしか欠点を見いだせない。また、気が向いたら、買わなきゃ。

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すみやき は地方名。正式には、
標準和名 クロシビカマス
学名 Promethichthys prometheus (Cuvier, 1832)

煮付けられた切り身の写真ではなく、この魚全体の画像とか分布域とかの情報は FishBase にあるから見てね。

すみやき の幼魚は けんけらけん というそうで、干物にするそうだ(ぼうずコンニャクさんのところの情報)。けんけらけん の干物は、まだ発見していない。この魚屋さんに出たらゲットしようと張り込んではいるのだが。って、気が向いたときだけ、この魚屋さんに寄ってるにすぎないけど。。。:)

上記の FishBase でも分かるように、深海魚で、分布域は広い。ふと思い立って、「クロシビカマス」で、たった今、ググってみたら、各地で食用になってるじゃないか。日本だけじゃなくてサモアとかも。スーパーで売るようにしたなんて新聞記事も。あ、干物も通販で売ってるぞ。

というわけで、実はけっこうメジャーな魚でした。知らなかったのは私だけ?でも、通販であこがれの干物を買ってしまっては、水族館でジンベイザメを見るような(!?)ものなので、魚屋さんの監視は継続するのだ。

2009-05-31

川料理

今日は、また、1日だけ都心に "遊び" にきていた。

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"遊び" のついで(?)に、ダイビング用品店さんに立ち寄った。そして、自主定期点検に出していた圧力調整器と BC のパワーインフレータとを回収。

点検前は、パワーインフレータは不調だった (高圧ガスが閉止弁から漏洩した)。だから前回、小笠原に滞在して潜っていたときには、 BC に中圧ホースを接続せず、オーラル給気で浮力を調節していた (排気の方は、私はもともとインフレーターホースを左手で上げてやる人だから、給気が故障しても関係がない)。その修行(?)の甲斐があったのか無かったのか、なんと(!)、新品になって戻ってきた。「下取り交換代」と称して微妙に返金までしてくれたよ。

さすが高級品ですね、 Ze 社さん。これは、競合大手の Sc 社の、
"軽量になるレギュ"(Fe-Cr 合金と Al を電解質溶液中で接近して利用する斬新な設計により、経時変化でどんどん減肉し購入時よりもさらに限りなく軽くなっていく)がついに使用不能になったとき、「専用グリスを塗らなかったでしょ」とエンドユーザの所為にする

という対応(被害者は語る)とは泥の差だ。あ、 Ze 社は「積乱雲」も作ってたんじゃなかったっけ?(笑)

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関係ないが、左の写真は、(確か)日本で初の中華街があったという場所の近くで撮影した、"本日の一枚"。関東大震災で壊滅したので、この街で往年の中華街の面影を探すのはそういう気で見ないとどこにもある気がしない。

写真のお店は、パッと見たときには、お店の看板の1文字が落下、紛失したのかと思った。もちろん、縁起をかついで、「わざと」こういう名前にしているのだ。

このお店の2軒ほど隣には「火鍋」のお店もあった。さすがに、関東大震災以前からやってるわけではなさそうだったが。そもそも、ちょっと前はそこは別のお店だった、はず。

10年くらい前までは、東京で「火鍋」を食べようと思っても、変に日本風にアレンジされてしまった「しゃぶしゃぶ」しかなくて、新大久保あたりの北朝鮮系中国人のお店に行った記憶がある (日本語がほとんど通じなかった)。

あ、ここで言ってる「火鍋」のお店がどんなのを出すかは知らないよ。希望としては、延吉風ではなく、できれば北京風で、お願い。

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今日の記事は、もってまわった文章の練習。ただでさえ読むのに時間がかかると知人には評判の悪い私の blog で、わかりやすさを犠牲にするとどうなるか、の実験でした。

"遊び" はうまく行った。これでだめなら一年後でもダメだろうし、いったい誰が。

「生活のためにがんばった」という張本ではなく、イチローを目指すのだ。(意味不明の笑い)

2009-04-29

メカジキ

(Photo: Xiphias gladias Linnaeus, 1758. Sold in slices at a market, Is. Chichi, Ogasawara, Japan.)

思ったより安かったので買ってしまった。

小笠原近海で「縦はえ縄」という漁法で穫られた、おそらく世界最速の海の生物(☆)だ。

高級魚、しかも生なのでもったいなくて調理できない!今日の夕食で、今から刺身でいただきます。(笑)

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☆:国立国会図書館のテーマ別調べ方案内「うおのおよぐそくど」によると、

イワシクジラ:55km/h
サカマタ:65km/h
ナガスクジラ:50km/h
シロハラセミイルカ:45km/h
グリンダ:41km/h
マッコウクジラ:22km/h

オットセイ:35km/h
アザラシ:18〜20km/h

バショウカジキ:125km/h
メカジキ:90〜130km/h
マグロ:82km/h
トビウオ:60〜65km/h
ヨシキリザメ:40km/h
シイラ:37km/h

イカ:41km/h
コウイカ:20km/h
タコ:15km/h

とある。

なんと 130km/h。メカジキにとっては全世界の熱帯〜温帯の海が高速道路か…。

2009-04-22

あかばの味噌汁


今日は、週に約1便の、おがさわら丸が父島に入港する日だ。朝8時過ぎに、村の防災無線(実際は光ファイバ)で入港時刻と乗船客数が音声放送される。300人強、30分遅れての到着。少し揺れたのかな?

この船で到着するゲストも潜るので、今日は午後からのダイビングの予定だ。

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私は、滞在中ずっと自炊にしている。食事を出す宿も多いし、飲食店も多いが、長期で父島に滞在するのなら自炊のできるキッチンありの宿をお勧めしたい。もちろん料理を自分で作れる必要があるが。

おがさわら丸が父島に到着した日の夕方、島に3軒しかないスーパー(小祝、生協、パパイヤ)は、生鮮食料品を求める人たちで想像以上にごった返す。ちょっと買い物に出遅れると野菜やら肉が売り切れていることも稀ではない。

島はほとんどを外部に頼っている。島のスーパーでメキシコ産のアボカドやらチリ産のタコを見ると、なんだか変な気分だ。

そういえばいま、宿の私の冷蔵庫が、完全に空になってしまっている。前回の入港日の時点での食糧計画が甘いとこういう羽目に陥る。冷凍やレトルトの食品(が売り切れでなければ、それ)を買いに行ってしのぐことになる。

ダイビングボートの船長さんが昨日、釣ったあかば(標準和名: アカハタ)を一つ下さった。だから、冷蔵庫が空でも、今朝の食事はあかばの味噌汁。

なんにも無い。でも、あかばはある。これは贅沢だと思う。

2009-04-06

ぼくはおしつけです

その昔、沖縄県の某所で "いんがんだるま"(標準和名: アブラソコムツ)を食べたことがある。刺身でも、塩干を焼いても、実に美味かった。しかし、アブラソコムツは脂がとんでもなく多く、消化がきわめて悪い。かつて、ネギトロの増量剤として誰かがこっそり使ったことがあり、その結果、脂による集団下痢事件になった。現在では、(当時の)厚生省の通達で、流通/販売が完全に禁じられている。舌にはすばらしい快楽だが、とんでもない副作用がある:まるで麻薬?ただし、自分で勝手に食べる分には法に触れない。

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"いんがんだるま" ほどではないようだが、 "おしつけ"(標準和名: アブラボウズ)という魚もとても脂が多いらしい。ぼうずコンニャクのお魚三昧日記 (2009-04-05) の「クロシビカマスの子を干物に」の記事で "おしつけ" にも触れており、同著者の市場魚貝類図鑑アブラボウズの項目には脂に関する記述もある。

さて、今日、ふらふら歩いていたら偶然、"おしつけ" を発見してしまった。気がついたら、財布を取り出し、切り身を買っている自分がいた。千葉産、 286g で 1200 円。高級魚ですね。

しょうがない(?)ので、夕食は、刺身と煮付けですね。(笑)

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蛇足: "いんがんだるま" の方に関しては、厚生省の通達は憲法違反だとして、最高裁まで争った例がある(以下に引用)。[原文のサイトは、こんなに恒久かつ公共的なものを扱ってるのに、ページのデザイン変更のたびに 404 にするポリシーのご様子。なので、 URL なし。]
判例
平成八年(あ)第一五号平成一〇年七月一〇日第一小法廷決定
要旨:
 アブラソコムツは食品衛生法四条二号にいう「有害な物質」が含まれる食品に当たるか(積極)
内容:
件名
食品衛生法違反被告事件(最高裁判所平成八年(あ)第一五号平成一〇年七月一〇日第一小法廷決定、棄却)
原審
東京高等裁判所
主    文

本件上告を棄却する。

当審における訴訟費用は被告人の負担とする。
理    由

 弁護人舩木秀信の上告趣意のうち、食品衛生法四条二号の規定の憲法三一条違反をいう点は、食品衛生法四条二号にいう「有害な物質」の意義が不明確であるということはできないから、所論は前提を欠き、その余は、違憲をいう点を含め、実質は単なる法令違反、事実誤認の主張であり、被告人本人の上告趣意は、違憲をいう点を含め、実質は単なる法令違反、事実誤認の主張であって、いずれも刑訴法四〇五条の上告理由に当たらない。

 なお、アブラソコムツが食品衛生法四条二号にいう「有害な物質」が含まれる食品に当たるとした原判決の判断は、正当である。
 よって、刑訴法四一四条、三八六条一項三号、一八一条一項本文により、裁判官全員一致の意見で、主文のとおり決定する。

(裁判長裁判官 小野幹雄 裁判官 遠藤光男 裁判官 井嶋一友 裁判官 藤井正雄 裁判官 大出峻郎)        

2008-12-31

優雅な食べ方

前に、友人とタイ料理屋に行ったという話を書いた。彼女に昨日言われた。「いとーさん、食べ方が優雅ですよね」と。

そう言われたことは今までになかったし、意識してそうしようとしていない。

タイに限らず、東南アジア方面では、スプーンとフォークで食事をするのがポピュラーだ。右手にスプーン、左手にフォーク。ただし、麺類には箸を用いる。また、ご飯ものであってもテーブルの上にスプーンもフォークも箸も用意されていない場合があり、そのときは右手の指先だけを用いて食べる。熱帯地方ではトイレに紙がないため、左手は不浄なのだ。また、皿や椀を持ち上げて食べてはいけないので、椀に口をつけて啜るのも不可。

と、ここまで書いて次に、スプーンとフォークの握り方とか使い方とかを具体的に説明しようとして、困った。使い方なんか、どんな料理を食べるかに依って違うじゃないか。

たとえば、タイでカレーを注文すると、カレーの深皿とご飯の平皿が出てくる。この場合は、カレーをスプーンですくい、ご飯の端っこにかけ、カレーとご飯が混ざった部分を改めてスプーンですくい、口に運ぶ。食事が終盤に近づき、平皿の中で少量のご飯つぶたちが移動してしまう状況では、フォークの背を使う。カレーの中に骨付き肉があるときは、スプーンをナイフがわりにして、フォークで押さえて皿の中で骨を除去。除去した骨は皿の外に出してはいけないし、ましてやまるごと口に入れて骨だけ出すのはマナー違反。などなど。

けっきょく、現地の人がどうやってるかを見て、まねするしかない。たぶん、私は何回も旅行するうちに、いつのまにか身についてしまったのだろう。

そういえば、最近、インド風のカレーのお店へも行った。ナンが食べ放題。といっても、私は1枚しか食べないが。ナンを右手だけでちぎってカレーを載せて食べる、載せるときには右手の指でカレーの具を触る、がたぶん優雅な食べ方。左手は使わないし、スプーンもフォークもナイフも要らない。って、インドに行ったことないのに偉そうなんだけど…。

同席者に、両手でナンに触る人と、食べ放題のナンを「お持ち帰り」用に包んでもらう人とが居て、なんだかかっこ悪くて恥ずかしかった。もちろん、何も言わずに観察して楽しませていただきましたが。

2008-12-30

Coto Makassar

2008年12月29日の記事の中に、 Coto Makassar を試そうと思って云々、と書いた。

Coto Makkasar について、インドネシア語版の Wikipedia に簡単な記述があったので、日本語に翻訳してみた。間違ってたって知らないよ。

--- 日本語訳
Coto Makassar (チョト・マカッサル) あるいは Coto Mangkasara (チョト・マンカサラ) は、南スラウェシ州 (Selawesi Selatan) マカッサルの伝統食である。この料理は牛のモツ(内臓)を長時間煮込んで作る。牛モツに牛肉を混ぜて煮込んだのち、一口大に切り*、そして独特な方法で下ごしらえした香辛料を用いて味を付ける。 煮込みは椀に盛られ、ちまきと "burasa" (訳注:インドネシア標準語では buras。米と、ヤシの実ジュースをバナナの葉で包み、蒸して作る菓子) とともに供される。 最近は、 Coto Mangkasara はほぼインドネシア全域の、路傍の屋台はもとより高級レストランにいたるまで広まっている。2008年11月からは、ガルーダ・インドネシア航空国内線マカッサル発着便の機内食メニューの1つに Coto Makassar が加わる予定だ。
--- Dari Wikipedia bahasa Indonesia, ensiklopedia bebas

[*: 原文では diiris-iris。インドネシア語の mengiris-iris は「切る動作を複数回繰り返す」という広すぎる意味範囲を持つ翻訳困難な単語。日本の料理用語の「刻む」に近いが、切った結果が「細かい」というニュアンスは全く無い。 Coto Makassar に関しては、 Wikipedia の写真を見るかぎり一口大に切ってあるので、ここではそう訳出した。]

なるほど、ガルーダのマカッサル線に乗れば、 UPG を彷徨わなくてよくなったんだね。というか、 Wikipedia の記述にある通りで、考えたら、インドネシア国内のどこででも食べられる料理だった。

もともと、なんでこんなにこの料理にこだわっているかというと、私が「モツ煮」が好きであるということ以外に、思い出があるから。それは、インドネシア人に「"Tunggu sebentar" は日本語で何て言うの?」って訊かれて「チョットマッテネだよ」と答えたら、相手が冗談でチョットマッカサールと騒ぎ始めたというもの。たわいないけど、当時はチョトマカッサルなる物の存在自体を知らなくて、冗談の意味が分からなかった。のちに、町でそう書いた看板を見つけたときにとても驚いた記憶がある。ちなみに、 coto はインドネシア標準語では soto、同じく Makassar は Makasar と綴る。

今度、インドネシアに行く機会があったら、どこかで試してみよう。その後、自宅で試作もしてみたいな。レシピと写真を blog に載せたい、という欲求があるし。

2008-12-13

ワモンダコ

今日は製氷海岸で潜った。上がったら、浜辺でタコを貰った。

採ったばかりの大型のタコ。この種類は、前に自分で採って茹でたときには、足などの中心部分がかなり硬く仕上がってしまい、あまり美味しくできなかった。タコは小さい種類のほうが簡単に美味しく調理できる。

そこで今日は、以前に聞いた方法を試してみた。

大量の塩で念入りに揉み、ヌメリを取ってパッツンパッツンにするところまでは小型のタコと同じ。沖縄で聞いた話では、揉むプロセスを洗濯機でやる人も居るそうだ。

いつもとの違いは、水から茹でるところ。熱湯で赤くなるまでサッと、ではない。沸騰してからの時間もかなり長めにしてみた。

写真は正に茹でてる最中。2匹貰ったので 鍋も2つじゃないと入りきらなかった。ちなみに、私一人には1匹でも多過ぎるので、1匹と半分は他の人の分。

結果は予想を上回った。柔らかく、でも吸盤はコリコリの状態で茹で上がった。旨いじゃないか!この方法の短所は、表皮がボロボロになってしまうこと。ま、見た目は気にしなければいいだけのこと。

そういえば、このタコをくれたひとは、ヤスで突いて採っていた。目の間の急所を撃ち、当たったら弱るまで放置するそうだ。

タコはタコカギか素手で採る頭脳勝負の格闘技と思っていたので、ちょっと新発見。ま、カギや素手の方法でも息の音を止めるのに「目の間にナイフ」「頭を裏返す」の2派があるようなので、前者に近いが。


2008-11-13

カップ麵


友人への贈り物として、国産ではないカップ麺を手に入れてある。

これらが私の元を去る前に、写真を撮っておいた。インドネシアのが2種類、タイのが1種類。

Mi Cup, Rasa Seafood, ABC
Pop Mie, Rasa Soto Ayam, Indo Mie
คัพนูดเดิล รสต้มยำกุ้ง นิสชิน

細かいことだが、熱湯を注いでからの推奨待ち時間がインドネシアとタイでは違う。インドネシアでは日本と同じで3分、タイでは何故か1分。これはメーカーの違いではなく、嗜好 (rasa あるいは รส) の違いだと思う。

個人的には、日本で発売されているカップ麺であっても、1分くらいで食べ始めている。硬めが好き。きっと、推奨待ち時間にはあんまり根拠がなくて、「お好みでどうぞ」がたぶん適切。

この記事を書きながら気がついた。JIS X 0208 しか表示できない古い環境ではこの記事のタイトルが文字化けするはず。「めん」の字の正しい字形は JIS X 0213 で新たに追加された、タイトルに使った方。(本文の方は、誤った字形を使っているので文字化けしないはず。って、タイ文字の部分が文字化けする環境が多いかもね。)

時間に関して細かいことが気になったついでに、空間に関しても細かいことを書いてみた。

2008-10-16

らくらくマヨネーズ


ふと気づいた。

上の写真のように書いてある、ってことは。

年齢が100を越えてる方は食べちゃいけない、ってことだろうな。

英語でしかこの注意書きはないんだけど、食べちゃいけないお年寄りの方はわかるのかなあ。と、無意味な心配。


2008-09-10

PADI とは

この blog の、今日のもう一つの記事は NAUI というダイビングの指導団体の本の表紙のネタだった。

世界で一番メジャーな、ダイビングの指導団体は PADI だろう。実は、「PADI とは」インドネシア語で「稲」のことである。

日本語では、稲に直接関連する基本語彙が3つある。
1. いね (植物としての名称)
2. こめ (種子の名称)
3. めし (種子を調理したものの名称)
これらは厳密に区別されており、たとえば「俺、今朝はパンじゃなくて稲、食ってきた」という日本語は何か変だ。

英語では稲に関連する基本語彙は rice しかない。だからもし、上の3単語を区別する必要があったら、rice に何か形容する語を付加して、複合語にせざるを得ない。

インドネシア語では、日本語と事情が似ていて、稲に直接関連する基本語彙が3つある。
1. padi (植物としての名称)
2. beras (種子の名称)
3. nasi (種子を調理したものの名称)
nasi とめしは、使い方も一緒で、本来の意味以外に「食事全般」を指すこともある。(たとえば「めし食えるならだいじょうぶ」という場合のめしは、食事全般、なんでもあり。インドネシア語だったら nasi を使って "Kalo bisa makan nasi, tak apa2." で同じ意味じゃないかな。)

これに加えて、インドネシア語では、麦に直接関連する基本語彙も3つある。
1. gandum (植物としての名称)
2. terigu (種子の名称)
3. roti (種子を調理したものの名称)
ただし、麦の種子は粉にして用いられ、麦の粉もの全般を指す語が roti だ。

インドネシア語が優勝。日本語の負け。英語は惨敗。(べつに、勝負ではないが。笑)

ところで、上に出てきた nasi (日本語での「めし」)という単語。とっても、惜しいと思う。

NAUI は、
National Association of Underwater Instructors
の頭文字を取ったものなのだが、
National Association of Scuba Instructors
だったら、頭文字を取って NASI という団体名になってて、PADI と NASI はインドネシア語の稲つながりだったのに!

と、インドネシア語を解するオーストラリア人の NAUI DM に言ったことがあるんだけど、うけてました。よかった。

実は、 Scuba という単語自体がすでに頭文字を取って作った略語だから、それの頭文字の S ってのだけにするのはかなり無理なんだけどね。

ま、冗談ということで。

2008-08-26

ケモクライン風アイスコーヒー


昨日の記事で思い出した。アイスコーヒーを飲む時、私がよくやる遊びがある。

上の写真のように、きれいな2層を作って鑑賞する、という遊びだ。今回は氷なしのアイスコーヒーで作ってみたが、氷入りでもきれいにできる。

作り方は簡単。以下を、急がず、ゆっくりやってください。

Café Froid au Chemocline
1. アイスコーヒーをグラスに注ぐ。(あるいは、飲食店で、アイスコーヒーを注文する。)
2. ガムシロップ(液体状の甘味料)を、グラスの縁の一点からグラスの内面に沿わせるように、そうっと全部そそぎいれる。
3. ガムシロップが底に安定するまで待つ。
4. コーヒー用クリーム(液体状)、あるいは、ミルクを、アイスコーヒーの水面のあちこちに一滴ずつ全部たらす。
5. 水面を浅く、ストローあるいはスプーンでそうっとなでるようにして、ミルクを拡散させる。
6. できあがり。

飲食店でこれをやると、普通のアイスコーヒーを注文したはずなのに、コーヒーフロートを注文して上部の白いやつを食べ終わったばかりのようなリッチな気分になれる。というのは、私だけ?

(ちなみに、この技は、私が偶然あみだしたものだ。友人とのおしゃべりに夢中になっていて、無意識のうちに、ガムシロいれてミルクいれて軽くストローで回して、としたらしい。彼女に指摘されて、びっくり。アイスコーヒーがきれいに2層になっていたのだ!)

2008-08-09

Momo

今日の午前中に Michael Ende の Momo を読んだ。

8月4日のエントリに登場した彼女の、強いお勧め。私ならきっとすごく気に入るから、と。

昔、山小屋で何シーズンも長期アルバイトしていたことがあるのだが、その山小屋の親父の愛読書もこれ。小屋にいるうちに読んでおけばよかったんだけど、当時は小屋に常備の料理本(和食やら洋食やらケーキやらパン作りやら)を見ての「実験」と、代数学に夢中だった。晴れててお客さんがいなかったら、登山道から遠くはずれた自分だけの秘密の場所のうちの一つで昼寝してたしね。

で、Momo という女の子は素晴らしい。人の話の聞き上手で、友達がいっぱいできるって、いいなあ。

ちなみに、私は暇なのは全然平気、忙しいのは大嫌い、いつまでもぼーっとしていられるしそれが大好き。人里離れた山小屋でずっと一人ぼっちでも平気。また、自分が死ぬのは全くこわくない。もちろん、人には死んでもらいたくないけど。自分の個人的な話をするのは嫌いで、人の話を聞くのは大好き、と言っても、話を聞き出すための質問はなるべく避ける。また、無目的な新しい遊びを考え出すのはかなり得意だ。

Momo という子ほどではないけど、それほど遠くはないと思う。

というわけで、今日の午後は同じく彼女の強いお勧めの Michael Ende 作 Die Unendliche Geschichte に取りかかろうかな。

面白くて、すぐ読み終わりそうだ。

同日21:31の追記:もう読み終わったけど、まだぜんぜん読み終わらない。

2008-06-28

トムヤムの素

東京・上野の「アメ横」、通称「三角ビル」(台東区上野4-7 アメ横センタービル)の地下に、エスニックな食材の店が並んでいる。大好きな場所だ。

その場所でだいぶ前に、24個入り大箱で買ってしまったのが、これ

(うちのディスプレイ上では、ほぼ実物大。)

チキンコンソメなどでお馴染みのクノール社製の『トムヤムの素』である。写真の1個の中に2キューブ入っている。値段7バーツ。と写真から読み取れるが、アメ横では24個まとめて買っても1個あたり約83円だった。もしバラで買うのなら、1個100円で売っている。

さて、この『トムヤムの素』、インスタントなのにかなり美味い。もちろん、エビを入れればトムヤムクンになるが、私はもっぱら、お湯に溶かしてスープとして飲んでいる。大きめのマグカップに1キューブを入れ、熱湯を注ぐだけでできあがり。速い、旨い、、、あまり安くないな。

24個入り大箱の包装部分に、『シーフードミルクトムヤム』のレシピが書いてあった。バラで買った人やタイ語が読めない人のために、日本語訳しておこう。

--- 日本語訳 ここから

シーフードミルクトムヤム
材料
テナガエビ 4匹
白身魚の身 1/2カップ
イカ(一口サイズに切ったもの) 1/2カップ
フクロタケ(縦半分に切る) 1カップ
クノール『トムヤムの素』 2キューブ
水 3カップ
ナムプリックパオ* 大さじ1
牛乳 1/4カップ
レモングラス(軽く叩いてから切る) 3本
ナンキョウ**(薄切り) 少々
コブミカンの葉 数枚
小粒の激辛唐辛子(軽くつぶす)
香菜

作り方
1. 鍋に水、ナンキョウ、レモングラス、コブミカンの葉を入れ、強火にかける。沸騰したら、エビ、白身魚、イカ、フクロタケを入れる。
2. クノール『トムヤムの素』とナムプリックパオで味をつけて、牛乳を入れてできあがり。深皿に取って、お好みで激辛唐辛子(プリッキーヌー)や香菜(パクチー)をのせて召し上がれ。

--- 日本語訳 ここまで

*:辣椒膏ともいう。干した唐辛子、タマネギ、ニンニク、乾エビを炒めて搗き潰して、ナムプラー、砂糖を加えて練ったもの。ジャム瓶入りが日本でも手に入る。白いご飯にこれをのせて食べても旨い。
**:ショウガに似た植物。現地ではショウガとナンキョウは料理によって使い分けられているが、まあ、ショウガで代用していいんじゃないの?

ちなみに、タイで、日本で「牛乳」と言っているのと同じものが流通しはじめたのは最近のこと。味や色がついたやつなら昔からあったが。だから上記の、ミルクがタイトルにまで入ったレシピは、流行の食材を使ったおしゃれなもの、と思ってよい。普通のトムヤムクンにシーフードとミルクを入れただけじゃん、と思ったとしてもそれを言ってはおしまいである。

蛇足だが、テナガエビは淡水種なので、シーフードではない。また、タイ語の原文では、ある種のハタを使う記述になっていたが、日本に生息しない魚なので単に「白身魚」と訳しておいた。

あ、『トムヤムの素』、よく見たら賞味期限切れてるじゃないか!(賞味期限は大箱の外装にしか書いてない。)