この blog の、今日のもう一つの記事は NAUI というダイビングの指導団体の本の表紙のネタだった。
世界で一番メジャーな、ダイビングの指導団体は PADI だろう。実は、「PADI とは」インドネシア語で「稲」のことである。
日本語では、稲に直接関連する基本語彙が3つある。
1. いね (植物としての名称)
2. こめ (種子の名称)
3. めし (種子を調理したものの名称)
これらは厳密に区別されており、たとえば「俺、今朝はパンじゃなくて稲、食ってきた」という日本語は何か変だ。
英語では稲に関連する基本語彙は rice しかない。だからもし、上の3単語を区別する必要があったら、rice に何か形容する語を付加して、複合語にせざるを得ない。
インドネシア語では、日本語と事情が似ていて、稲に直接関連する基本語彙が3つある。
1. padi (植物としての名称)
2. beras (種子の名称)
3. nasi (種子を調理したものの名称)
nasi とめしは、使い方も一緒で、本来の意味以外に「食事全般」を指すこともある。(たとえば「めし食えるならだいじょうぶ」という場合のめしは、食事全般、なんでもあり。インドネシア語だったら nasi を使って "Kalo bisa makan nasi, tak apa2." で同じ意味じゃないかな。)
これに加えて、インドネシア語では、麦に直接関連する基本語彙も3つある。
1. gandum (植物としての名称)
2. terigu (種子の名称)
3. roti (種子を調理したものの名称)
ただし、麦の種子は粉にして用いられ、麦の粉もの全般を指す語が roti だ。
インドネシア語が優勝。日本語の負け。英語は惨敗。(べつに、勝負ではないが。笑)
ところで、上に出てきた nasi (日本語での「めし」)という単語。とっても、惜しいと思う。
NAUI は、
National Association of Underwater Instructors
の頭文字を取ったものなのだが、
National Association of Scuba Instructors
だったら、頭文字を取って NASI という団体名になってて、PADI と NASI はインドネシア語の稲つながりだったのに!
と、インドネシア語を解するオーストラリア人の NAUI DM に言ったことがあるんだけど、うけてました。よかった。
実は、 Scuba という単語自体がすでに頭文字を取って作った略語だから、それの頭文字の S ってのだけにするのはかなり無理なんだけどね。
ま、冗談ということで。
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