--- 文中の略号
航空会社コード
GA: Garuda Indonesia
MZ: Merpati Nusantara
IATA コード(括弧内は協定世界時(UTC)との時差)
AMQ: Ambon, Maluku Selatan (+9)
BIK: Biak, Papua (+9)
CGK: Jakarta/Soekarno-Hatta (+7)
DPS: Denpasar, Bali (+8)
NRT: Tokyo/Narita (+9)
SOQ: Sorong, Papua Barat (+9)
UPG: Makassar, Sulawesi Selatan (+8)
--- 予定フライト
SOQUPG MZ807 1320/1425
UPGDPS GA545 1805/1920
DPSCGK GA880 2030/2115
CGKNRT GA880 2215/0720+1
MZ807 は SOQ を約1時間遅れで UPG へ向け離陸後、双発の右側のエンジンがトラブった。機内はエアコン止まるし、事情はインドネシア語でもアナウンスされなかった。 BIK で滑走路脇にはありったけの消防車、って数台だけど。エンジントラブルと分かったのは、駐機後すぐ、整備士がエンジンを取り囲んで、外せるところからばらしはじめたのを見たから。熱くなかったみたいだから、エンジンは停めたか止まったかのどっちかだ。
UPG へ行くのにむしろ遠くなる BIK へ緊急着陸したのは、エンジンが直ぐには修理できないからだ。あのあたりで一番大きな空港なので、事故機の乗客は別便に振替えてしまえばいい。
普通はこれでめでたしめでたし、到着が5時間遅れましたとか、8時間遅れましたとか、で済む。実際、乗客のインドネシア人は誰一人として騒いでいなかった。日常茶飯事だ、ここではこんなこと。
さあ大変なのは、私を含む、国際線への接続がある外国人乗客だ。 UPG に遅れて到着したら、乗り継ぎの DPS 行き GA545 便に間に合わない。 GA545 に乗れなければ、 DPS からの国際線にも間に合わない。
ダイブクルーズでずっと一緒だったアメリカ人のおばさまたちが MZ のカウンタのかわいいお姉さまに喰ってかかった。ダメダメ。どうにもならない。他社便の接続なんてなんにも補償なし。そして、格安チケットは当日限り有効。払い戻しもない。
私はカウンタのかわいいお姉さまをニコニコ見てた。怒ったって彼女のせいじゃない。それに、私にはあと一つだけチャンスがあったから(後述)。気が動転したおばさまたちとの早口で分かりにくい英会話に疲れた、 MZ のお姉さまは、私がインドネシア語ができると見てとって通訳を頼み始めた。やだな、苦情の仲介なんか。やるけどさ、私は航空会社の味方だから。
お姉さまには隙をみて、私だけは他の外人さんたちとは違って、 DPS ではなく、 CGK に行ければいい、と申し出ておいたのだ。なぜなら、私が DPS から乗る国際線 GA880 便は CGK を経由し、 CGK で長い時間待機する。だめで元々。追い付けるかもしれない。やってみる価値はある。
アメリカ人のおばさまたちがようやく引き下がった。というか UPG のカウンタで同じことしてね、ってたらい回し。ははは。 UPG では事故があったことすら把握してないから、もっとクールな対応されちゃうと思うけど。
で、ニコニコしてた私のほうはめでたく、 CGK までの MZ761 便の搭乗券をゲット。 CGK で GA880 に間に合うかどうかは超きわどい。ついでに、お姉さまはステキな笑顔を見せてくださった。なぜかチョコレートもくださった。私は、こういうちょっとしたことがけっこう好きだな。
でも結局、 CGK では30分しか時間がなかった。預けた手荷物を受け取り、走った。 GA880 の遅延を祈りながら。
しかし、残念。紙屑になった格安チケットを笑いながら捨て、日本への片道チケットを買い直し、翌日の GA880 便の予約を入れた。高くついたよ、 MZ さん、飛行機しっかり整備してね。
ま、墜落して、日本のニュースで「日本人女性らしき乗客1名。 H. イトウ」と報道されたら、目立っただろうなあ。それでよかったかも、あいつは最後まで笑いを提供したってことで。
(この記事は CGK のトランジットホテルから携帯で投稿)
--- BIK着陸後に急遽変更した、予定フライト
BIKUPG MZ761 1720/1905
UPGCGK MZ761 1935/2100
CGKNRT GA880 2215/0720+1
付記: 10/26 から冬季スケジュールということで、GA880 が夏より1時間半早発になっていた、というのも運が悪かった。夏季スケジュールだったなら。。。
11/17追記: SOQ は滑走路長が 1650m。片側エンジン停止状態で着陸するには短すぎる。燃料も空にしておかないと着陸時に危ない。こういうことをいろいろ考えて、方向が全く逆で、 UPG へ約40分も遠くなる BIK へ、燃料を充分に消費してから緊急着陸した、というのが真相のようだ。ちなみに滑走路長、 AMQ は 2500m、 BIK は 3571m。うーん、やっぱり BIK ヘ着陸って判断になるかなあ。。。
未来へのリンク: 2008年11月15日と2008年12月29日の記事がこのエントリを参照しています。
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