2009-04-17

仁義とマナー

雨の父島。

じっくりことこと、と潜りたいが寒くて1時間が限界。

以下、ダイビングの合間の休憩中の話題。

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テレビでどこかの阿呆が「マイナス×マイナスがプラスであることを説明できる人はいません」とか言っていたらしい。

お陰で、いとーさんにも無理でしょ?と意地悪な質問を振られてしまったではないか。全くいい迷惑だ。

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まず、「説明できる」と、「説明で納得できる」は全く別のこと。後者は説明自体に責任がない場合のほうが多い。何事も、分かり易い説明をするのは困難なことが多いが、「そんな説明じゃわかんない」というのは極めて簡単。なんという極端な不公平。

まあ、今回の質問者は、大変に立派な方で、しかもダイバーだったので、いちおう次のようにお答えしておきました:

たとえば同じ人間であっても、仁義とかマナーをわきまえない奴とは付き合いにくい。

だから、数、たとえば2であっても、仁義とかマナーをわきまえた付き合い易い2もあればそうでない2もある。

ミカンが2個とかミカンが2箱というのの2は、実は悪い奴らで、付き合いにくい。だから、こいつらにマイナスの掛け算という、仁義やマナーを期待してはいけない。つまりミカン-2個の入った-2箱があると全部でミカン4個になる、と「計算すること」自体に何の意味もない。

一方、仁義とマナーのある2の代表には、たとえば浮力がある。浮力がマイナスとは沈むことで、マイナスを掛けるとは浮力の向きを変えること。

この場合、たとえば(-2)×(-2)=4はとても簡単に納得できるでしょ?

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その構造が天然自然にあると思っている人に、構造について説明するのは不可能だ。神が万物を今あるがままに創造したということを前提に、進化論を説明するのと同じだからだ。

だから、仁義とマナーという言葉に置き換えてみた。

そういえば、昔、とある大学の電気工学の教授が「実数の公理」を、あれほど馬鹿げたものはない、実数はもうあるのだから説明は不要だ、とおっしゃってました。

馬鹿げてるのは、間違いなく、教授のほうなんですがね。

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Comments 2

さんのコメント...

突然失礼します。

数学でいうプラス・マイナスはある基準からのベクトルということで、

例えば、
ある容器がそこにある。
この容器の上には蛇口があって1分間にaリットルの水を入れることができる。
この容器の底には栓のついた穴があって1分間にbリットルの水が出せる。
その容器の現在の水位(容積)を0とすると、
・蛇口をひねった(プラス)t分前(マイナス)の水位は、a×tリットルだけ0より少なかった→ プラス×マイナス=マイナス
・蛇口をひねった(プラス)t分後(プラス)の水位は、a×tリットルだけ0より多くなった→ プラス×プラスはプラス
・栓を抜いた(マイナス)t分前(マイナス)の水位は、b×tリットルだけ0より多かった→ マイナス×マイナス=プラス
・栓を抜いた(マイナス)t分後(プラス)の水位は、b×tリットルだけ0より少なくなった→ マイナス×プラス=マナス

これで、説明できてます? 納得できます?


話は跳びますが、
大学にいたころ、時折、秋篠宮文仁親王が来ていました。
確か、ナマズの研究をしていたような・・・。
ちょうど平成になって、婚約したころで話題(?)になっていました。

by koba-tan

さんのコメント...

あら。見られていたとは。(汗)
こんにちは。

その説明もいいですね。単位時間にねじを右とか左に回すとかいう説明も聞いたことがあります。

hirohito -> ウミウシ
akihito -> ハゼ
fumihito -> ナマズ

naruhito は何故、日本百名山なのだろう?

9月に父島に行くかも、です。