「特殊記号の読み方」のページ。この手の話題は、どうやら定期的に盛り上がるようで、今日、はてなブックマークがたくさんついていた。行った先が古かったので驚いた。
でも、リンク先のページを、なるほどね、と思いながら読んでいたら、あれっ?という記述に出くわした: ∴ は、数学記号の「ゆえに」と地形図記号の「茶畑」に使われるのだが、
(誤) ∴ アスタリズム、三つ星
と書いてあったのだ。
そこで、検索を掛けてみた。「三つ星」に関して、有用なページ Messier Catalogue 27: 茶畑記号の老舗 がヒット。
このページによると、「茶畑」の記号と理解する場合は、宇治茶の老舗「三星園」の屋号に由来するそうだ。ならば、「三つ星」と呼ぶのは不思議ではない。
しかし、記号の読み方と言うのなら、数学記号と理解して「"ゆえに" 記号」とでも呼んで欲しい気がする (英語なら "therefore sign")。例えば、卍をその読み「まんじ」ではなく「地形図記号の寺院」と言ったら、間違いではないがひねくれていると思うからだ。要するに主観の問題なのだが。
ところで、「アスタリズム」の方も知らなかったので、"asterism" でヒョウ柄リンゴの英和辞書 (by 小学館) を引いてみた:
⁂ または [これの上下がひっくり返ったもの]
とある (日本語訳は "三星印")。どうやら、アスタリズムは ∴ のことではないようだ。
以上をまとめると、
(正)∴ therefore sign、"ゆえに"、地形図の茶畑、三星園の屋号
(正)⁂ asterism、三星印
となる。ただし、asterism の方は上下がひっくり返ったも同じ名称だ。
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ところで、「特殊記号の読み方」に関しては Japanese typographic symbols (英語版。日本語版 Wikipedia には該当項目なし) がとても良くまとまっていると思う。英語のページなのにローマ字読みと日本語が付いている。
そこに書いてある「再販期限を表す Ⓧ の記号」、たしかに音楽CDに使われている (写真)。
今まで全然、気がつきませんでした。
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