I just can't take it anymore! 2009-09-26 英語
コーランを猫英語で 2009-09-23 英語,個人的な好み,اللغة العربية
特殊記号の読み方 2009-08-03 英語,音楽,数学
2割が「幻の本」になる 2009-08-01 Googleを使っても見つけられないもの,英語,個人的な好み,自然言語
We Will Love U 2009-05-26 タイ語,英語,音楽
水中のおと 2009-05-23 ダイビング,英語
偉い人の知り合いは偉くない 2009-05-22 ダイビング,英語,個人的な好み,船,旅行業
JUMP RUN 2009-05-17 英語,個人的な好み
不一致の音 (WHICH NOTE) 2009-05-11 英語,個人的な好み,自然言語
生物多様性 2009-05-07 ダイビング,英語,自然言語,生物,旅行業
痛い解説 2009-04-05 Web,英語
西南極 2009-03-22 英語,自然言語
Lorem ipsum の "日本語訳" 2009-03-02 Web,英語,自然言語,数学
Blog 置換された原稿化石 2009-03-01 ダイビング,英語
水中編籠インストラクター 2009-02-27 Web,ダイビング,英語,個人的な好み,自然言語
(printc 'nightmare) 2009-02-05 インドネシア語,英語,個人的な好み,自然言語
兄姉/弟妹 2009-01-11 インドネシア語,タイ語,英語,自然言語,数学
Sapphirinid copepods 2008-12-30 ダイビング,英語
ユウゼン 2008-11-14 インドネシア,ダイビング,英語,自然言語
Experience 2008-11-07 インドネシア,ダイビング,英語,個人的な好み


2009-09-26

I just can't take it anymore!

こういうときの「もう耐えられない!」を英語で何というのかが知りたくて、原文にあたってみた。
'I can't take it!' cried Kadhafi interpreter: report
(AFP) – 16 hours ago
NEW YORK — If Libyan leader Moamer Kadhafi's rambling, podium-hogging speech at the United Nations tried the patience of many UN delegates, spare a thought for his simultaneous interpreter.
The Libyan's interpreter managed to hang on for the first 75 minutes of Wednesday's epic before crying: "I just can't take it anymore!" reported the New York Post daily.
Spotting the emergency, the UN's Arabic section chief, Rasha Ajalyaqeen, took over for the final 20 minutes.
"His interpreter just collapsed," a colleague was quoted as saying by the Post. "This is the first time I have seen this in 25 years."
Speeches by heads of state to the UN during the annual, week-long General Assembly are meant to last a quarter hour maximum.

国連総会で、リビアのカダフィさんが、制限時間15分というのを無視して、1時間以上喋ったそうだ。で、同時通訳者が75分で「切れて」こう叫び、崩れ落ちたそうだ。

I just can't take it anymore!

明日からすぐ使える表現ですね。(笑)

2009-09-23

コーランを猫英語で



前にもこのブログで取り上げたことがある猫英語(lolcat)。聖書を lolcat に「翻訳」しようという試みがあるのは知っていたが、イスラムの聖典コーランも「翻訳」されている。上の画像のページがそれだ。

コーラン第1章「開扉の章」は、次のように訳されている。

Chapter 1 teh Cat Door
1. Props to da Rewf Cat, OMG,
2. who iz purry n rubby;
3. an no do bad stufs,
4. wiff skerreh teefs and klawz.
5. U iz da boss uv us, srsly.
6. U herds us,
7. where yu has peed, not da naybor cats, or da strays.

「扉」は the Cat Door。「慈悲深く慈愛あまねき」は OMG (= Oh, my God!)。「アッラー」は the Roof Cat。 roof には屋根、屋上、てっぺん、最高、家庭などの意味がある。

この7行しかまだ見ていないのだが、出来がすばらしすぎるので、英語版コーランからの重訳ではなく、原文(アラビア語)から直接 lolcat に翻訳していると思われる。

いいなあ。分かる人がめちゃくちゃ限られそうだけど、何かに使えないかな。(笑)

---
19:07に追記: 以下のようなのを書いてみました。
orangkucing #twnovel 猫扉の章。かわいい屋根ぬこ様、あなたのおみ足の下で。全てのゴロゴロの主に讃えあれ、高貴な姿と振舞いの御方、恐ろしい歯と爪を持つ。私達は、あなたにのみ仕え、あなたのもの。私達の番をしてくださる。他の猫や野良ではなく、あなたが小用をなさった道に私達をお導きください。16:17 PM Sep 23th

2009-08-03

特殊記号の読み方

「特殊記号の読み方」のページ。この手の話題は、どうやら定期的に盛り上がるようで、今日、はてなブックマークがたくさんついていた。行った先が古かったので驚いた。

でも、リンク先のページを、なるほどね、と思いながら読んでいたら、あれっ?という記述に出くわした: ∴ は、数学記号の「ゆえに」と地形図記号の「茶畑」に使われるのだが、

(誤) ∴ アスタリズム、三つ星

と書いてあったのだ。

そこで、検索を掛けてみた。「三つ星」に関して、有用なページ Messier Catalogue 27: 茶畑記号の老舗 がヒット。

このページによると、「茶畑」の記号と理解する場合は、宇治茶の老舗「三星園」の屋号に由来するそうだ。ならば、「三つ星」と呼ぶのは不思議ではない。

しかし、記号の読み方と言うのなら、数学記号と理解して「"ゆえに" 記号」とでも呼んで欲しい気がする (英語なら "therefore sign")。例えば、卍をその読み「まんじ」ではなく「地形図記号の寺院」と言ったら、間違いではないがひねくれていると思うからだ。要するに主観の問題なのだが。

ところで、「アスタリズム」の方も知らなかったので、"asterism" でヒョウ柄リンゴの英和辞書 (by 小学館) を引いてみた:

⁂ または [これの上下がひっくり返ったもの] 

とある (日本語訳は "三星印")。どうやら、アスタリズムは ∴ のことではないようだ。

以上をまとめると、

(正)∴ therefore sign、"ゆえに"、地形図の茶畑、三星園の屋号
(正)⁂ asterism、三星印

となる。ただし、asterism の方は上下がひっくり返ったも同じ名称だ。

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ところで、「特殊記号の読み方」に関しては Japanese typographic symbols (英語版。日本語版 Wikipedia には該当項目なし) がとても良くまとまっていると思う。英語のページなのにローマ字読みと日本語が付いている。

そこに書いてある「再販期限を表す Ⓧ の記号」、たしかに音楽CDに使われている (写真)。

今まで全然、気がつきませんでした。

2009-08-01

2割が「幻の本」になる

数日前に、国立国会図書館に調べものをしに行った(★)。

そのとき、ちょうど「40年前のアポロのアセンブラソースコード」がネットで 話題になっていた

関係はないが、そういえば20年以上前に、私は、アセンブラで書いたもので原稿料を貰った事があるぞ。と思い出し、そのソースコードが掲載されているはずの雑誌も国会図書館でついでに探してみた。もっと正確に言うと、行く前に既にネットからの検索は試してあった。しかし、検索できなかったので、現場でもというわけだ。

無い。

工学社の「I/O」という月刊誌の1記事として掲載され、全く同じ内容が「I/O別冊」にも載った。2回、きっちり原稿料を貰ったことまで憶えている。現物も送って貰った記憶があるのだが、引っ越しの時に捨ててしまったようだ。

国会図書館が所蔵する、工学社が発行した本や雑誌の一覧を見ても、それらしき「別冊」がない。そもそも、その時代の、I/O 本誌の方も所蔵が欠けている号が多く、しかも何やら図書館側が「作業中」ということで所蔵号すら閲覧できない。

とりあえず、あきらめた。しかし、たぶん「これか?」という書名だけは、同社が出版した別の雑誌の広告から読み取っておいた。

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日本には 納本制度 があるので、国内の普通の出版物ならなんでも、国会図書館に行けばあると無邪気に信じていた。無かったとしたら、誰かが盗んだとか破損したとかじゃないの、とも。

実際、このとき(★)は、同じくらい昔の、地方紙 "新潟日報" のある特定のページを見るのが目的だったのだが、昭和61年5月7日の夕刊第1面がそれだった: 雪と青空の美しいカラー写真だったはずがモノクロに変換されていてひどくがっかりはしたものの、お目当ての写真付き記事そのものはしっかりとマイクロフィルムに焼き付けられ保存されていた。

考え過ぎと笑われるかもしれないが、永遠に残ると安心していた「自分の痕跡」が、じつは既に失われていたとしたら、これはひどく悲しい。自分には邪魔で捨ててもいいと感じる、その同じものを、他の誰かには大切に保ちつづけて欲しい。そういうわがままなものは世の中に他にもたくさんある気がする。 Honi soit qui mal y pense. ;)

上にあげた Wikipedia の "納本制度" の項目を読むとこんなことが書いてある: 出版した者には納本の義務があり、もし怠った場合には罰則もある。ただし、実際には8割程度しか納本されていない。

とくに、マンガやサブカルチャーは納本されていないことが多いそうだ。そうか、1980年代のIT関連の雑誌(当時は「マイコン」雑誌と呼んでいた)は、サブカルチャーの同人誌だったのか。

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でも、書名の目星がついたおかげで、昨晩やっと、ネットで見つけた。ある公立図書館の保管庫にあると分かったので、今日、さっそく見に行って来た。

というわけで、探していた本はこれ:

6809 活用研究 (I/O 別冊)
1989年1月20日 初版発行
編集: I/O編集部

pp.75-77 が私の書いた部分: ネット上に目次の画像もあったので、現場に行く前に分かっていた。ちなみに掲載されたアセンブラソースを再現したのがこれ。いまこれを読むと、まるで別人が書いた物のように見え、個人的にはつっこみどころ満載。(汗)

まあ、アポロとは比べ物にならない、埃のようなエピソードですが。

ともかく。所蔵していてくださって、ありがとうございます >>世田谷区立中央図書館さま!!

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付記: 1980年代の富士通製マイコンや MC6809 に関しては、画像(上に引用)、書籍の情報ともにOh!FM-7ミュージアムが何かと一番詳しい。

2009-05-26

We Will Love U

タイ語の勉強を兼ねて、あちらの CD を時々購入している。日本で売ってるお店が何軒かあるが、私は Alphabet Street Records で。

どうやら、お店の方には私が โฟร์ มด (Four Mod) のファンであることがばれたようで、新作が出るたびにメールでお知らせを下さる。(便利で、嬉しいのだが。笑)

---

アルバムタイトル曲の "We Will Love U" のサビのところがパクリっぽいと、 Saksak さんのブログに「パクリ疑惑 Four Mod」として書いてある。この部分の元は韓国の女の子4人組の人気グループ Jewelry の曲、と。リンク先のブログからは Four Mod と Jewelry の両方の MV が観られるので、比較してみるのも面白い。

私の感想としても「その部分の曲と歌詞はほとんど同じ」。同部分の I-L-O-V-E (-Y-O-U) の振り付けもパクリだとのご指摘だが、それは… 微妙。体のどこかで文字を作るってアイディアはごく普通だから。

そもそも、 "We Will Love U" というタイトル自体が、Queen の "We Will Rock You" のパクリだし、曲の出だしのドラムスとか、それに続くギターが哭くところとかの雰囲気も Queen の原曲の明らかなパクリ。むこうのブログのコメントでは誰も書いてないのがむしろ不思議。。。当たり前杉だから話題にもならないのか?

Saksak さんはパクリがいやで、 Four Mod の所属している RS レーベルから出てるの全部を聴かなくなったそうだ。まあ、そういう考え方もあると思う。Four Mod の所為ではないが、作曲者などの裏方に新しいものを作る気がない、って断じてる。

でも、パクリもものまねみたいなもんで、芸とも思えて。アルバム "We Will Love U" にはもう一曲、ポップスをそんなに幅広く聴いてるわけでもない私にもわかるパクってる曲 ทฤษฎีหมอนข้าง ( = "抱き枕の理論"☆) がある。元はなんだったかな〜、思い出し中。。。

外国のをパクっているのを知らずに聴いて気に入ってしまう、そしていつの日かどこかでパクリを見破る。どっちの作業も、私にはけっこう楽しいし、その曲を嫌いになったりはしない。(笑)

感じ方は人それぞれ、買う買わないも人それぞれ、ケースバイケースかも。インターナショナルにパクられた側が訴えなければ問題なし、のグレーな世界なんじゃないでしょうか。一般に、売れてるのを売れてないのがパクっても、、、かわいいもんじゃないかなぁ。って、 Queen はとてつもないので別格として、 Four Mod も Jewelry もすごい売れてるみたいだけど。

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付記: アルバムタイトルは "We will love you" だが、歌詞では "I will love you" になってる。Four さんと Mod さんの2人組だからできる、一人じゃできない楽しい言葉遊び。 MV もそんな感じで作られてる。

☆: たとえば今ならここで "抱き枕の理論" を聴けるが、たぶんイリーガル。リンクが切れてたら曲名のタイ文字をコピペしてググれば他にいっぱいあると思う。(念のため: その行為は推奨されないが、事実を述べた。笑)
己のための単語帳。 ทฤษฎี [Skt.] n. 理論. หมอน n. 芋虫, 蛆. หมอนข้าง n. (脇にいる芋虫の意が転じて) 抱き枕.
ありがとうさんいもむしかあさん
--- by Senri M.

写真: 音引「ー」が縦書きでも横棒のままという、海外でよく見かける日本語表記を、We Will Love U のライナーノーツ(っていうの?)の広告に発見。









は宣伝したいキャンディの名前ですね。

2009-05-23

水中のおと

Google ニュースを見ていたら、トリニティという日本の会社 が H2O Audio 社の新製品

ダイビング用 iPod コントロールユニット「iDIVE300」 (in English)

を輸入して販売しはじめたそうだ。

これは耐圧90m の、 iPod touch / iPhone 兼用のハウジングと、水中で各種操作を行うためのマイクロプロセッサ、水圧に負けない音量を確保するためのアンプ、イヤースピーカーなどのセット。値段は50000円弱。英語版の宣伝ページには「減圧中に映画が見れるよ」なんて書いてあるし。だめですよ、減圧停止の出るダイビングやっちゃ。(爆笑)

それにしても、面白い。iPhone の写真機能は使えるのだろうか?水面で電話は掛けられるのだろうか?誰か買わないかな。(私は、iPod shuffle の愛用者だから、関係ないのだ。)

でも、ダイビング中に水中の自然の音は要らないかというとそうでもない。レギュレータを咥えていても、けっこう普通に話ができてしまうし、音をだす海の生物も多い:イルカ、クジラはもちろん、フグとかテッポウエビとか。魚の大群が向きを一斉に変えるときにだって音が出る。だから、水中で音楽を聞いてしまってそういう音を聴き逃す、ってのは実はかなりもったいないことだ。それに、水面に頭を出す直前にはボートの音がしないことも確認しないと危ないよ。

---

この製品とは直接関係ないが、上記のトリニティのホームページ(のブログ)に、デザイナーさんがどういう風に考えて、モノを作っているかというような、インタビュー記事へのリンクがあった。興味深く読めたよ。
"Everything should be made as simple as possible, but not simpler." --- by Dominic Symons

「デザインに中途半端は許されない。極限までシンプルにすべき」

だそうな。上の英文は、デザイナーさんのお言葉そのもの。で、原文のインタビュー記事の日本語訳、なんか違う気がするので、上の日本語は翻訳し直しました。いつものように、私のいいかげんです。(笑)

2009-05-22

偉い人の知り合いは偉くない

この blog の2009-05-19の記事で登場したおじいさんもそうだが、『国連』と言われると、なんだかとっても偉いと思える。自分がおバカなだけなのかもしれないが。

思い出せば、私が高校のときの英語教師の一人が、国連の関連の仕事で通訳をやっていた。というのを、ご本人が当時言っていた。でも、詳細は不明。考えてみれば、「関連」の具合はピンからキリまでありそうだ。で、なんだか、私の英語嫌いはこの教師に始まっているように思う:慣用句をひたすら覚えさせ、ペーパーテストというだけの授業。しかも、私は中高一貫校の途中編入(高校だけ)だったから、3年分のギャップがすでにあり、そんなのは埋められるはずは無し。『国連』の「すごい」人に教わって、点数はほとんどビリ、もう最悪だ、ってわけだ。

もっと楽しい教材を使ってくれていたら、ここまで英語が大嫌いじゃなかっただろうに、と思い返す。慣用句なんかは使われた場面とともに自然に記憶するものであって、それだけを抜き出して例文もなく丸暗記するものではない。

おっと、人のせいにしてはいけなかった。ええ、もちろん私だけが悪いんですよ。ネイティブ以外には絶対に通じないような、単語の意味からは推測のつかないような慣用句、いっぱい憶えてたほうが世界中でのコミュニケーションの役に立ついい英語だものね。(笑)

---

そういえば、少し前に奇妙なニュースがあった: "Peace Boat" がソマリア沖で海上自衛隊に護衛されたという話だ。これに関しては、マスコミよりヒロさん日記 の方がまとまっている。自衛隊の方々、タンカーとか他の客船を護衛するならともかく、こんなのを護衛するの、任務とはいえ本当にご苦労さまでした。(誤解のないように:「こんなの」というのは乗客の一人一人を意味していない。 Peace Boat を意味している。)

Peace Boat に乗ったことがある人を知っていた(今は縁が切れている)こともあり、この機会にあれこれ調べてみた。

あ、ピースボートも『国連』を権威付けに使っている:
ピースボートは国連の特別協議資格をもつNGOです

(ピースボートのホームページより。URL はわざと省略。)

うーむ。ピースボートは、国連の、経済社会理事会 ECOSOC特殊諮問資格 Special Consultative Status を持つNGOであることは確かのようだが。

でも、「国連の」は "消防署の方から来ました" 並みの詭弁だ。たとえば、「世界の安全のために働く」って「世界の日本のどっかの町の電気屋さんが工事しにきて家庭内の電気配線の安全のために働く」とは意味が違うはず。(もし、電気屋さんが気を悪くしたらごめんなさい。)

あと、 Consultative Status には General / Special / Roster があって、この順に偉くなくなる。「一般 General」は全体、「特殊 Special」はごく一部、という意味だ。つまり、 Special は「特別扱いされていて偉い」のではなく、完全に逆。

協議(対等に議論する)と諮問(お偉いさんが進言を聴く)も意味は全然違うしさ。。。(汗)蛇足: 英語の語源的には consult は「一緒に座る(語り合う)」というくらいの広い意味範囲を持つ。

こういうふうに「国連」で権威付けして、誤訳すれすれで優良誤認させても、広告して集客しないと儲からない。広告、集客の行為は旅行業法の規制を受けるため、ダミーの旅行会社「ジャパングレイス」がある。よくみかけるグレーな方法だ:旅行業法が厳しい部分は旅行会社としてはやらない(傭船とかね)、でも集客と旅行契約はダミー旅行会社がやってるふり。同じ方法は、海外のダイビングツアー関連でもしばしば見受けられる。普通は問題ないし、(たとえば、自衛隊を喚んだのは誰だとかの)どうでもいい責任はたらい回しできて便利だけど、どっかの会社が潰れたとか、(船が壊れたとかの)各種の本物のトラブルがあったときに旅人との間で揉めまくるだろうな。

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ジャパングレイスの「ホームページ(URLはわざと省略)→ Peace Boat クルーズ → 私たちの目指すこと」に
2001年9月にニューヨークで起きた同時多発テロ事件、そして2003年3月の米英軍によるイラク攻撃で旅行業界が大きな打撃を受けたことに象徴されますように、旅行業は本質的に「平和産業」です。だれもが旅を楽しみ、異国の美しい風景や生活にふれることができるのは、「平和」という前提があってこそ。テロや戦争、あるいは人権侵害、環境破壊などの問題に人々が脅かされる状況にあっては、決して成立することのない産業。それが旅行業なのです。

旅はふつうの人が主役となる「外交」だといえます。ひとりでも多くの人たちが世界を旅し、そこに暮らす人たちと出会い、その生活や歴史を知ること-テレビや新聞の報道では伝わりきらないコトに直接触れること-は、異なる国や環境に暮らす人々との相互理解につながって行くはずです。それが、平和に向けての第一歩であると私たちは信じています。

『旅が平和をつくり、平和が旅を可能にする』。だからこそ、「旅行」という面から、積極的に平和の実現に尽力していきたい。それが、わたしたち(株)ジャパングレイスが目指すことなのです

とあるが、この意見には反対

海外旅行は「経済格差」で成り立っている面が大きく、旅行会社は「世界の情報は分断されている」とか「多発するトラブルの緩衝材として」で成り立っている面が大きいよ。本当に平和でトラブルなんか存在せず、みんながお金持ちで、誰もが知りたい情報を自分の言語で完全な形ですぐ得られるとかいう、いわば「べた凪」の世界では、みんなが個別に(お金に糸目をつけずに)予約をとって旅行してしまい、手数料で商売している旅行業は成り立たないし、不要。そんな平和な世界では悪徳旅行会社を防ぐためだけに存在する法律「旅行業法」は無くなっているはずだ:クルーズでさえ船会社が募集すればいいし、現地ツアーは着いてから各自がガイド業者さんにお願いする、ってわけだ。あ、現地ツアーは JTB さんへ丸投げでしたっけ、ジャパングレースさんとこは。

と、私が大まじめにならなくても、消費者保護のためにある旅行業法が仮に無かったら、本体の Peace Boat で広告と集客ができるんだから、志の低いダミー会社自体が存在しないでしょ?実際、 Japan Grace と組む(買い取った?)以前はそういう違法状態だったわけだし。それとも、たらい回しのメカニズムのほうが必要なの?

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以上、まとまりのない文章でした。
結論: 『国連』と自称するものに注意!

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参考までに付記(2009-05-23): (国連のホームページの FAQ より)
Q. How many NGOs are there in consultative status?

Currently there are 3051 NGOs in consultative status with the Economic and Social Council (ECOSOC), and some 400 NGOs accredited to the Commission on Sustainable Development (CSD), a subsidiary body of ECOSOC. NGOs in the CSD roster need to contact the NGO Section of DESA in order to apply to consultative status.

...(中略)...

Q. Are NGOs in consultative status part of the UN?

No, they are not. They are not representatives or agents of the UN, nor are they authorized to enter into business arrangements on behalf of the UN. Consultative status does not entitle them to special privileges, tax exemptions, diplomatic passports, etc.

Q. Are NGOs in consultative status entitled to use the UN logo?

NO!, they are not. Not unless the NGO obtains a written authorization from the UN Office of Legal Affairs first. Under no circumstances is this permission granted for use on stationery or business cards.

キッチリ書いてある: たとえば、UN のロゴを使うのはすごい!ことで、特別だかなんだかいうしょぼい資格じゃ「名刺に使う」って申請したって許可が下りることはあり得ない、ってさ。

お?私は NAUI のロゴを使う資格があって、名刺に使ってもいいんだったよな。って、関係ない?(笑)

2009-05-17

JUMP RUN

そういえば、この blog。ドラマとか映画に関連したエントリがいままでにあまりなかった。見ないわけじゃないんだけど、わざわざ映画館行ったり、借りに行ったりしないだけ。国際線の飛行機とかの中ではけっこう映画見てる。

というわけで、ほんとうに久しぶりにレンタル屋さんで DVD を借りて来て、見た。DROP ZONE (1994) と IDIOCRACY (2006) を。(映画のタイトルからのリンク先は Yahoo!映画にしてある。映画の情報とかあらすじとかはそちらで見てね。)

DROP ZONE

ジャンプ(スカイダイビング)の場面がたくさん。とてもすばらしい。音楽もかっこいい。

どうでもいいが、悪人ってなんで豪華なクルーザーに乗ってるのだろうな、とか、クラッカーはなんで猫好きなんだろうな、とも思った。

でも、パラシュートにはメインとリザーブの2つがある、とか、メインはカットできる、って知らないと、なんだかご都合主義的にパラシュートが開いているように見えないか、というのだけがちょっと心配になった。

いいかげんに作られているように見えて、実は細かい所がちゃんとしている。

楽しかった。

IDIOCRACY

ネットで少し検索をかけてみた限りでは、評判はすごく悪い。「見るだけ時間の無駄」という評価が多い。

これも実は細かい所で、すごくたくさん笑える。よくできたコメディーだ。

ただ、日本語字幕には、そういう細かい所が訳出されていない(というか、そんなの翻訳困難だからしょうがない)。だから、余計に評判悪いんじゃないのかな?きりがないので例を2つだけ挙げると、「おかまっぽい口調」は字幕にできないし、The St. God's Hospital という病院名がいかに英語として間違えまくってるかは、訳されてなかった。

私は、こういうブラックな映画を作ってしまえる、アメリカという国の度量の広さに感心した。こんなの作っても、受け入れられるのはごく一部の人にだけ、って作るまえからわかってるのに、だ。

テレビのお笑いタレントの芸のどこが面白いのかわからない、あるいは、おバカタレントが苦手だという人で、その上、少し M 傾向のある人にだけ観る事を強くお勧めしたい。かなり楽しめるはずだ。

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以上、今日のエントリは、なんの情報も画像も、深みも、何もないただの感想文でした。(笑)

2009-05-11

不一致の音 (WHICH NOTE)

森博嗣の本がけっこう好きだ。とりわけ、一番古い「創平&萌絵」シリーズと、比較的新しい「スカイ・クロラ」シリーズが。

と書くと、けっこうオタクっぽいが、アニメになったスカイ・クロラは見るつもりが全くない。原作のイメージと不一致なのが分かっているから。

本で読んだのとイメージが不一致だった、といえば、アニメの「ゲド戦記」。これの原著 "Tehanu" は Ursula K. Le Guin's Earthsea Cycle の第4作目。1〜3作目を乱暴にとばしてしまっては、 Ged や Tenar がどんな人なのか、全くわかんないのではないだろうか。あ〜あ、やっちまった、という感じだ。(ちなみに、英語の原書で読めば、1冊あたり 700 円程度。日本語訳を購入するより安上がりだ。使われている単語もそう難しくないよ。)

---

そういえば、森博嗣。「封印再度」という題の作品があるが、サブタイトルが "WHO INSIDE" になっていて、感心した。こういうシャレもあるんだ、と。

ひょっとすると、私にとってはストーリーの面白さより、修辞テクニックの方が重要なのかもしれない。

(上の写真のタイトル: 「Bとは言ってない」)

2009-05-07

生物多様性

この blog の2009年4月29日の記事を書きながら、いろいろ調べていた。

メカジキが記載されたのは、 "動物" の学名の原点たる

Caroli Linnæi... Systema naturæ per regna tria naturæ, secundum classes, ordines, genera, species, cum characteribus, differentiis, synonymis, locis. Tomus I. Editio decima, reformata. Holmiæ, Impensis Direct. Laurentii Salvii, 1758.

に於いてだ (p.248, l.-4)。つまり、 Xiphias gladias は "動物" の学名としては世界最古のうちの1つなのだ。

上記の本をスキャンしたものが、 Biodiversity Heritage Library から無料でダウンロードできる。ネットって本当に便利だ。

---

ここで出て来た "biodiversity" という英単語は、海外のダイビングリゾートの宣伝文句にしばしば含まれる単語だ。この場合は、要するに「海の生き物がいろいろ居まっせ」という意味なのだが、ちょっとシャレて

bio-diver-sity

などと書いてあることも多い。なにしろ、 diver 向けの宣伝なのだから。

このシャレを「日本語訳」してみた:

いぶつのいろル」

これでは、無理があり杉?

2009-04-05

痛い解説

私も、外国語の綴りはしょっちゅう間違う。この blog でもずーっと間違ってた英単語があって、最近こっそり直した。恥ずかしい。

でも、この間違いには爆笑してしまった:
ぺいん 【ペイン】 pain
1つのウィンドウをいくつかの表示領域に分けたとき、そのひとつひとつの領域をペインと呼ぶ。

[ASCII.jpデジタル用語辞典(最終更新 2008年4月16日 (水) 20:35) より]

pane でしょ! カタカナ表記も切手ならペーン

そうだ、 Web ページをこれから作る人は frame 使って表示領域を分けちゃだめ。 CSS 使おう。(笑)

2009-03-22

西南極

3/19 のニュースから。
A lot of Antarctic ice looks set to melt over the next 100 years, with the entire West Antarctic ice sheet likely to melt within 1,000 years, scientists say.

The meltwaters, and thermal expansion as the world's oceans warm, are likely to trigger sea level rises measured in metres, rather than the 59 centimetres currently predicted by many climate scientists.

When similar melting already under way on the Greenland ice shelf is taken in to account, average sea levels are likely to be 12 metres higher than today - over a long period - with 5m of that rise coming from West Antarctica.
(Published: 7:42AM Thursday March 19, 2009; Source: NZPA)

日本語でも配信されたニュースで、要するに「西南極 (West Antarctica) の氷床が溶け始めるよ。長い間には平均海面が 12m 上がりそうで、そのうち 5m は西南極の氷のせいだよ」ということ。

温暖化こわい。

実は私は、西南極という言葉を知らなかった。この記事を読んで、南極に西も東もないだろ?と最初は思ってしまった。

南極大陸の西半球部分を西南極っていうんですね。調べて分かった。(恥…)

---

West Antarctic [adj. 西南極の] という英語は面白い。以下、英語版 Wikipedia であちこち調べたののまとめ:

まず、 arctic [adj. 北極の] はギリシャ語の名詞 άρκτος 「熊」に由来する。ギリシャ語の名詞を形容詞化したのが αρκτικός (arktikos) 「熊の近く」。

熊は、おおぐま座 (Ursa Major) や こぐま座 (Ursa Minor) の「くま」のこと。こぐま座付近に大昔から天の北極があるので、「くま」の近くといえば、北極のあたりというわけだ。蛇足: ursa はラテン語で「熊」を意味する。遠い将来、天の北極はケフェウス座に移動する。

で、 anti-… というギリシャ語由来の接頭辞で「…の反対の」を表して、antarctic という語ができた。さらにそれに west がくっついちゃった。

西(反(熊に近い)) だ。わっけ分っからん…。遠い将来は 西(反(カシオペアの夫に近い)) か 西(反(アンドロメダの父に近い)) だったりして?

2009-03-02

Lorem ipsum の "日本語訳"

2009年2月27日のエントリで自分に "Lorem ipsum dolor sit amet" の呪文を唱えてしまったようで、関連事項を調査せずには居られなくなってしまった。この呪文に関しては Wikipedia にかなりの情報があるので、今回はそれを補う形で調査結果を記すことにする。

--- (ここからしばらくは Wikipedia にもある情報だよ。)

下で、先に示すのが、greeking にしばしば使われるダミーテキスト、つまり、レイアウトを示すための埋め草として使われる無意味なテキストだ。後に示すのがそのネタになったラテン語の原典(2つの段落)だ。

Greeking 用ダミーテキスト:

Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipisicing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore et dolore magna aliqua. Ut enim ad minim veniam, quis nostrud exercitation ullamco laboris nisi ut aliquip ex ea commodo consequat. Duis aute irure dolor in reprehenderit in voluptate velit esse cillum dolore eu fugiat nulla pariatur. Excepteur sint occaecat cupidatat non proident, sunt in culpa qui officia deserunt mollit anim id est laborum.

[凡例: 太字は2つのテキストに共通でない部分、下線は2単語が1単語に合成された部分を表す]

Marcus Tullius Cicero, De Finibus Bonorum et Malorum, Liber Primus (45 a.C.n.):
[32] Sed ut perspiciatis, unde omnis iste natus error sit voluptatem accusantium doloremque laudantium, totam rem aperiam eaque ipsa, quae ab illo inventore veritatis et quasi architecto beatae vitae dicta sunt, explicabo. nemo enim ipsam voluptatem, quia voluptas sit, aspernatur aut odit aut fugit, sed quia consequuntur magni dolores eos, qui ratione voluptatem sequi nesciunt, neque porro quisquam est, qui dolorem ipsum, quia dolor sit, amet, consectetur, adipisci velit, sed quia non numquam eius modi tempora incidunt, ut labore et dolore magnam aliquam quaerat voluptatem. ut enim ad minima veniam, quis nostrum exercitationem ullam corporis suscipit laboriosam, nisi ut aliquid ex ea commodi consequatur? quis autem vel eum iure reprehenderit, qui in ea voluptate velit esse, quam nihil molestiae consequatur, vel illum, qui dolorem eum fugiat, quo voluptas nulla pariatur?
[33] At vero eos et accusamus et iusto odio dignissimos ducimus, qui blanditiis praesentium voluptatum deleniti atque corrupti, quos dolores et quas molestias excepturi sint, obcaecati cupiditate non provident, similique sunt in culpa, qui officia deserunt mollitia animi, id est laborum et dolorum fuga. et harum quidem rerum facilis est et expedita distinctio. nam libero tempore, cum soluta nobis est eligendi optio, cumque nihil impedit, quo minus id, quod maxime placeat, facere possimus, omnis voluptas assumenda est, omnis dolor repellendus. temporibus autem quibusdam et aut officiis debitis aut rerum necessitatibus saepe eveniet, ut et voluptates repudiandae sint et molestiae non recusandae. itaque earum rerum hic tenetur a sapiente delectus, ut aut reiciendis voluptatibus maiores alias consequatur aut perferendis doloribus asperiores repellat.

[凡例: 下線部は2つのテキストに共通な部分。ただし、大文字小文字 ? . は同一とみなした]

--- (ここまでは Wikipedia にもある情報だった。)

Cicero の著作には日本語訳が出ている。上のラテン語原典に対応する部分の日本語訳を次に引用しておく。

キケロー 著, 永田 康昭, 岩崎 務, 兼利 琢也 訳「キケロー選集 10 哲学 III」岩波書店 (2000/3), 善と悪の究極について (第1巻) :
[32] しかし、そういった快楽を非難し苦痛を賞賛する人々の誤りがすべてどこから生じてきたのか、その原因をご理解いただくために、学説の全体像を明らかにし、あの真実の発見者でいわば幸福な生活の建築家でもあられる方によって語られた数々の教えをそのままお示ししたいと思います。
 快楽そのものを、それが快楽であるという理由で、嫌厭したり憎悪したり忌避したりする人は一人もいません。もしいるとすれば、それは、理性的に快楽を追求する術を知らない人々を、あとから多大の苦痛が襲うからにすぎません。同様に、苦痛そのものを、それが苦痛であるという理由で、愛し、探し求め、手に入れようとする人も一人もいず、もしいるとすれば、それは、時によって、苦労や苦痛を通じて何らかの大きな快楽を求めるような機会が訪れるからにすぎません。もっとも卑近な例を挙げるとしますと、苦しくてつらい身体の訓練を、それによって何らかの益を得るため以外の理由で、耐え忍ぶ人間が私たちの中に一人でもいるでしょうか。また逆に、何一つあとで困るような結果をともなわない快楽を享受しようとする人を、またいかなる快楽も生まない苦痛を避けようとする人を、誰が正当な理由をもって批判することができるでしょうか。
[33] しかし、その一方で私たちは、目の前の快楽に誘惑されて堕落して惰弱になり、将来自分がどのような苦痛を、またどのような厄介を背負い込むことになるか、欲望に目がくらんで予見できなくなっている人々のことを非難し、また人から憎悪されて当然のように思います。また、精神が軟弱なために、つまり苦労と苦痛から逃げたい一心で、義務を放棄する人々も、同様の責めをこうむります。そのような善き事態と悪しき事態との区別は容易に、そしてただちにつけることができます。私たちは、自由なときには、つまり私たちがいかなる拘束も受けずにものごとを選択できる状態にあるときとか、妨げるものが何もなくて自分のいちばんしたいことをすることができるときとかには、すべての快楽を迎え入れるべきですし、またすべての苦痛を退けるべきです。しかし、それ以外のある種のときには、義務を果たすためとか諸般の必要に迫られるとかして、快楽を遠ざけ進んで厄介事を引き受けなければならないことがしばしば出てきます。ですから、そのような場合、賢者は、快楽を拒否することによってより大きい別の快楽を確保する、あるいは苦痛を耐え忍ぶことによってより大きい苦痛を防除するという原理に常に従いながら行動を選択しているわけです。


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さて、実は、今回の調査の真の目的は、上の日本語訳を原典として、「日本語 greeking」(変な表現w)に使える下記ダミーテキストを作ることだった。でたらめに作ったのではなく、 ラテン語→greeking の "対応" と ラテン語←→日本語 の "同型" を利用して作ったよ。

日本語 greeking 用ダミーテキスト:
古痛そのものを苦痛であるとで愛し、探し求め手のれよう、もしどば苦労や苦痛を通じて何らか大きうな機会ぢ訪れ。もっも卑近な例を挙げるとしますと、苦く身体訓をそれによって何だかの皿を得ため以外の理由で耐え人間が私たど中に一人でもいるでしょうか。きた逆快楽を享受しようとする人結たいかなる生まない苦痛ち避けようとす誰が批判することがる苦痛だできるでしょうか。背負うい込とになるか欲亡な目がくるん予目できなくなっいます、精神が軟弱なためにつまり苦労で義力を放木する。


どうでしょう?私に無断で何かに使ってやってください。もちろん改変も自由です。(笑)

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付記: 原典の "nam libero tempore, cum soluta nobis est eligendi optio, cumque nihil impedit, quo minus id, quod maxime placeat, facere possimus, omnis voluptas assumenda est, omnis dolor repellendus. " の部分が素敵すぎる。わざわざ図書館に調べに行った甲斐があった。

2009-03-01

Blog 置換された原稿化石



今日は、この blog に2001年11月23日付けとして公開してある「学名とは」のエントリに記述を追加してみた。

追加したのは末尾にで、公式な命名規約へのリンクたちをだ。かつては印刷物を購入するしか規約を知る術は無かったが、今はネットで無料で読めてしまう(ただし、英語のみ)。便利な世の中になったものだ。

日本語で記述された 教育/学術 的な情報もどんどん無料で公開すればいいのになあ。画面での閲覧とかプリンタの出力では扱い辛いという用途の人はきれいに製本された印刷物をこれからも買うのだから、出版社も潰れないはず。と思う今日この頃。

Photo: AMMONOIDEA sp., Early Jurassic, SL 35mm, replaced by pyrite (FeS2) from Le Clapier, Aveyron, France.

2009-02-27

水中編籠インストラクター

私が公開している PDF たちを Google に引越しさせようと思っている。この blog からリンクを貼ってない場所に PDF がいくつかあるのだ。

そう、今はやりの SaaS とかいう考え方だ:アプリケーションは手元にインストールして使うのではなく、サーバにあるのを Web から使う。その方が将来性がある。実は、 PDF のためのページを作る際に試用したアプリケーションが言葉では表現できないほどの酷さで、使い込めば使い込むほど嫌になり最終的にはコンテンツを更新する気が失せた、それを教訓にしたのだ。コンテンツ自体はそろそろ更新する必要があるのに。


そういうわけで、Google の中をいろいろ見ていた。偶然、API の使用例の表に面白いのを発見(下の画像はその一部)。



Phrenology はギリシャ語の横隔膜に由来する単語で、単純に翻訳するなら『骨相学』でいいだろう。でも、ナチスを思い出したりするからありえない名前の major だ。

Underwater Basket Weaving は水中で籠を編むという意味ではない。 Wikipedia 英語版によると

Underwater basket weaving
Underwater basket-weaving is a process of making wicker baskets which involves dipping reeds or stalks of plants into (or, as the name suggests, under) water and allowing them to soak. This process will provide a very supple and flexible reed which can then be woven into a basket. The baskets then will be allowed to dry and provide a sturdy container.
Other uses
Underwater basket-weaving is also an idiomatic example of a "really easy" college or university major or class at any level. The term also serves as a humorously generic answer to questions about a college degree. Example: "What kind of degree do I need to get this job?" "You can have a degree in underwater left-handed basket weaving as long as you have your piece of paper."
This generic term for an undecided major first arose during the Vietnam War era to describe the sorts of majors that many young men, who would otherwise not have entered college, undertook to escape the draft. See also: Mickey Mouse degrees.

とある。例えば、あけびの籠を編む前に蔓を水に漬けてやわらかくするが、そのことだ。転じて、大学で、とっても容易にとれる学位とか単位のことも言うらしい。 Mickey Mouse degrees という言葉もあるが意味は少し違う。

Google の開発者の blog にも面白い画像があるけど、この表は最高。やっぱ、エンジニアにはユーモアがないとね。いつもいつも "Lorem ipsum dolor sit amet" じゃあダメ。

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"Underwater Basket Weaving Instructor" ってどう?(笑)


2009-02-05

(printc 'nightmare)

昨晩のゆめの中で、

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自宅に大勢の人が来ていた。誰かが夕食を作ってくれて、みんなで食べたらしい。

半数くらいの人が帰り、残った人が後片付けをしていた。

[このあたりから、ゆめの記憶は鮮明になる。]

机の表面を鋭いナイフで軽くなでているおじさんが居た。
「何するんですか!」
と問い詰めると、
「いや間違って傷つけちゃったからね、こうして直しているのさ」
と言う。おじさんがなでていたあたり以外にも広範囲に傷がある。ずいぶん長い間その作業をやっていたらしい。ナイフでなでることでおじさんには元の傷が見えなくなったらしいが、斜めから光をあてればかえって広範囲に傷が付いてしまっていることがわかる。

「あーあ。もう、いいですから、さわらないでそのままにしておいてください」
と言うとそのおじさんはうなづいた。

と、その次の瞬間、別のはげおやじが後ろから現れ、おじさんがなでていた、机の傷のあるエリアに
「こうすりゃいいんだよ」
といいながらヤカンの熱湯をジューっと注ぎかけた。熱湯をかけたエリアと、熱湯が流れ落ちた机の部分の塗料ははげ、こげ茶色だった机には大きな白い染みができてしまった。
「何するんですか!」
と私が叫んでも、後のまつり。

ナイフのおじさんとはげおやじと私が、まだ湯気の立っている机の表面を見てぼうぜんとしていると、後ろから台ふきんを持ったおばさんが現れ、熱湯をふき取ろうとした。

間一髪、おばさんの手を押さえ、
「そんなことしたらお湯が回りに広がるでしょ!」
と私が叫んだ。おばさんも
「拭いたほうがいいわよ」
と譲らず、もみ合いに。
「服に染みがついたとき急いで擦ったら染みは広がるでしょ」
と私が冷静に言い聞かせても
「だいじょうぶよ」
と聞かない。

[というところで目が覚めた]

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どういう夢を見るか、を重要視する心理学の分野は科学的ではない。夢判断という占いに過ぎない。でも、悪夢はできることなら見たくない。

というわけで、「おやすみなさい」のかわりに使われる 1. 英語、 2. インドネシア語 の表現を思い出した:

1. Dream my dream. (女性が男性に向けてのみ)
2. Semoga mimpi mimpian indah dan manis.

残念ながら、1. を言われたことは一度しかない。そのときはうろたえてなんと返したか覚えてないが、だいぶん後になって、ある小説を読んでいて正しい返答法を知った: "As usual." かっこいいなあ。

2. と同じことだが、省略して "Mimpi manis." などとも言う。意味は「美しく甘い夢を見ますように」だ。男に言われたこともあるから、性別を問わず使っていいのは確かだ。これの正しい返し方は知らないのだが、 1. の知識があるので私は "Seperti biasa." と言う事にしている。うそつき。(笑)


2009-01-11

兄姉/弟妹

偉い学者が編纂した辞書なのだから誤りは皆無かというと、そんなことはなかったりする。特に、マイナーな言語(学習しようと思う人が少ない言語)の辞書でその傾向は顕著だ。

昨日の記事で、谷口五郎氏のインドネシア語辞書の hati の項に誤りがあるという話を書いた。この辞書には誤りが多いのだが、一番最初に気づいたのは kakak という単語の説明に

(誤)"kakak 姉"

と書いてある箇所でだった。 kakak に対立する語は adik なのだが、谷口辞書では

(正)"adik 弟または妹"

とあり、 こっちは正しい。したがって kakak も

(正)"kakak 兄または姉"

が正しい。英語の brother (兄または弟) 、sister (姉または妹) とは 兄弟/姉妹 関係の切り口が直交している。日本人は中学入学以来、頭脳の外国語部分を英語でフォーマットされてしまっているため、混乱しがち。慣れればどっちにせよ同じ程度の不便さで済むようになる。(笑)

(あとでタイ語の話をするので:タイ語とインドネシア語は同じ 兄姉/弟妹 という切り口だ。)

これらの言語でも、もっと細かく、たとえば「兄」だけを指すことができる。英語では複合語にして elder brother (年上の brother)と表現すればいいし、インドネシア語でも kakak laki-laki (男の kakak) でいい。物事をおおまかに切っても、不足している属性を補う修飾語を付加することで細分化が可能なのだ。

ただし、もともと物事をおおまかに切ってあるのを他の外国語に翻訳しようとすると、困難な場合がある。一例を挙げよう:
--- Harry Potter シリーズにインド系(?)の双子の姉妹が登場する。 "her twin sister" という描写は日本語へ翻訳困難だ。なぜなら「彼女の双子の姉」か「彼女の双子の妹」という風に、年上か年下かが分からないと翻訳できないからだ。そこで、日本語版翻訳者の松岡氏は原作者に問い合わせたそうだ。しかし、英語話者は双子(や三つ子などなど)のメンバーには年上も年下も無いと認識しているため「はあっ?」という答えが返って来たそうだ。しょうがないので、日本語版では勝手に上下をつけて訳出したらしい。今、手元に本がないので詳細を確認できないが。---

ここまで読んだ時点で、ひょっとすると、日本語は概念が細かく切ってあって「便利だ」あるいは「非論理的だ」と思ったかもしれない。しかし、ある一つの言語を、便利とか非論理的とか言うのは完全に間違っている。それは、ある特定の言語(英語の場合が多い)より細かく切ってある場合に「非論理的」、広く切ってあるときに「英語は論理的」などという根拠の全くない言いがかりをつけているだけだ。

それでは、日本語よりももっと細かく切られている一例を挙げよう。中国語(日本語にも漢字熟語として借用)での例だ:日本語の おじ/おば は親の brother/sister を表す言葉だが、漢字で表現する際には、 kakak の場合は「伯」を用いて 伯父/伯母、 adik の場合は「叔」を用いて 叔父/叔母 と細分化される。

---

中国語の上のプロセスは、いったん おじ/おば をそれぞれ 父/母 と同一視した後に 伯/叔 で細分化して特定する、というものだ。 伯/叔 は「被修飾語をいったん抽象化してから細分化する」、めんどくさい修飾語と言える。あるいは、 父/母 という字自体が おじ/おば をも含む広い意味範囲を本来持っており、修飾語が無いデフォルトでは特に ちち/はは を表す、と考えても結果は同じだ。

そういえばタイ語で、上の 伯/叔 と同じような現象に出くわした。

手元のタイ語-日本語辞書やタイ語会話集などには

เขย 親族の婿
สะใภ้ 親族の嫁

と書いてある。しかし、同じ辞書や会話集の用例を参照する限りではそのようには訳されておらず、たとえば、 P เขย は全て「P の婿」と訳されている:

พี่เขย 実姉の婿
(ただし、 พี่ は狭義で「実兄または実姉」の意味。だから、機械的に P の婿という訳を適用すると「{実兄または実姉} の婿」となるが、実兄は婿をとらない。)

という具合だ。けっして「親族の婿の {実兄または実姉}」とは訳されていない

タイ語の語順は 被修飾語+修飾語 なので、 P เขย をいきなり「P の婿」と訳すのは正しいにしろ納得しがたいものがある。

実は、ここに、上述の 伯/叔 と似たプロセスがあると思われる:指し示したい (義理の) 縁者 X をいったん X の配偶者 (この人には血縁関係を表す語 P が狭義で既にある) と同一視した後、「P の婿」「P の嫁」という形で属性を付加し細分化して提示する。そういうめんどくさい修飾語なのだ。あるいは、血縁関係を表す語 P は(特に、その配偶者 X を直接あらわす語がない場合には)広い意味範囲を本来持っており、修飾語が無いデフォルトでは特に血縁関係のある方を表す、と考えても結果は同じだ。

[余談:タイで地元の先生に習った時、この点はとても混乱した。先生の説明ではこれらの単語の意味は「義理の P」 (P เขย が「妻の P」、 P สะใภ้ が「夫の P」) だった。先生とのコミュニケーションが英語とタイ語の併用だったから、ちゃんと説明されたのに誤解したという可能性もなきにしもあらず。でも、その意味だとすると辞書の用例の訳とくい違うと、ちゃんと質問したんだけど。おそらく、英語話者向けにアレンジされた教材と教育方式だったから、説明や訳語が相当歪んでいたというのが真相だろう。それとも、チェンマイ方言ではそういう意味なのか?]

男女を区別しない พี่ をイメージしながら、まとめよう。 พี่ (広義) を細分化する際、タイ語ではインドネシア語流の

m. 男の
f. 女の

という2分割は採用せず、

m1. 男の(血縁関係のある場合に用いる)
m2. 男の(血縁関係のある女との婚姻によって関係の生じた場合に用いる)
f1. 女の(血縁関係のある場合に用いる)
f2. 女の(血縁関係のある男との婚姻によって関係の生じた場合に用いる)

という4分割にした、ということ。

ただし、義兄を広い意味では「兄」と言ってしまっても嘘にはならないのと同様、m1 で m2 (f1 で f2)を指してもいいようだが。

2008-12-30

Sapphirinid copepods



(A copepod of the genera Sapphirina or Copilia, TL 5mm, D -5m, Is. Ani, Ogasawara, Japan)

かなり昔、私自身が誰かに質問したことがある。「潮通しのいい場所を潜ってるとき中層によく見る、5mm くらいの楕円形で青く光ってる物体は何?」と。そのときの答えは「ウミホタルの仲間」だったので、ずっとそう信じていた。

父島滞在中に、ダイビングサービスの O.M. さんと、まさにこの「楕円形で青く光ってる物体」の話題になった。彼は17年間のガイド業でたった1度だけ質問されたが、答えられなかったそうだ。「M さんならきっと教えてくれると思ったのに、なーんだ、やっぱりわかんないんだ」と言われてくやしかった、とも。

17年に1度の質問者と私は同一人物ではない。

本当に「ウミホタルの仲間」で正しいのか、調べてみた。

ネットで検索するにもキーワードが難しい。いろいろ試行錯誤の結果、2つの単語 copepod iridescence で、ある大学の研究テーマらしきものがヒット。1番目の研究テーマ紹介に、まさにこの「楕円形で青く光ってる物体」の写真がある。表面の電子顕微鏡写真やイラスト、説明文も興味深い:ハニカム構造が層状になり金属光沢がでる、光に対し負の走向性がある、光るのはオスでメスは光らない代わりに目が大きい、など。

Copepoda は「カイアシ亜綱」である。同じ甲殻亜門の中でも、エビやカニのような十脚目とは "綱" レベルで異なる遠いグループだ。普通にミジンコと言っている生物は淡水産や海水産のいろんな種を指すが、そのうちのケンミジンコが「カイアシ」に属する。カイアシは、脚 (pod) が櫂 (cope) である、に由来するので、漢字で貝足とか介足と書くのは的外れ。実際、漢字で書けば「橈脚」である。音読みは「どうきゃく」。

[蛇足:この「橈」の字義は「舟のオールあるいは舵」で「櫂」とほぼ同じ。しかし、この字の音読みが大問題。「とう」や「じょう」、あげくの果てには「ぎょう」という誤読が定着していて、正しい読み「どう」では全然通じない。ヒトの前腕の母指側にあり、尺骨と組になってるのは橈骨だが、「とうこつ」と読まれる。このような、誤りが定着してしまった例は他にもある。「"しょうこうひんあつかいされた" といごんをのこしびゃくえのてんしがじゅすいじさつ」はこの記事の最後の一文 (*) の正しい読みだけどわけが分からない。]

けっきょく、「カイアシの1種」が正解。「ウミホタルの仲間」ではおおざっぱ過ぎる("綱" レベルでは確かに同じ仲間とも言えるが、ウミホタルは貝虫亜綱 (Ostracoda) の種なので "亜綱" レベルで異なる。ウミホタルを「フジツボの仲間」と言ったらアバウトすぎでしょ?)。もし、微妙に嘘混入で誰にでもわかるように答えようとするなら「ミジンコの仲間」が許容範囲だろう。きわめて正確に答えるなら「Sapphirina 属か Copilia 属の1種」だが、こんな答えが返って来たら質問者は怒るかも。

私は、謎が解けてすっきり。

ちなみに、検索に使用した2つのキーワードのもう1つ iridescence は、生物学用語で「虹色」あるいは「構造色」(参照:この blog の "Iris" という記事)。光の回折によって出る色で、 CD の裏面とか、アゲハチョウの翅、アワビの貝殻の裏側、美しい黒髪のようなメタリックな色合いのこと。

アゲハチョウやアワビや美しい黒髪を標本(!?)にしても色は褪せないのと同様、この「楕円形で青く光ってる生物」は死んでも色褪せない。って、殺さないでね。

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(*) "消耗品扱いされた" と遺言を残し白衣の天使が入水自殺


2008-11-14

ユウゼン


(写真は、小笠原、兄島、滝之浦「横だおし」にて。2008年7月。)

インドネシアでの今回のダイブクルーズのお客さんの中に超マニアックなおじさん J が居た。

J は、たぶんちょっとお酒を飲み過ぎでぽっちゃりとしていて、明るい感じの人。とても分かりやすい英語で話しかけてくれる。日本語だって挨拶くらいなら喋れちゃう。

実際、 J はただものではなかった。私には、魚の名前を学名で言うのだ。そういう白人さん、初めて見た。

6月に私がインドネシアに行った時の写真は、それぞれの写真のファイル名に学名を使って公開した。 J は、私と共通の知人の紹介でこのダイブクルーズに参加したため、それを見ている。そして、私が学名を理解している、と知っている。だから話をするときは、英語の common name ではなく、学名。いやー、珍しい体験だった。

川本剛志/奥野淳兒
「エビ・カニガイドブック」2, 沖縄・久米島の海から, 阪急コミュニケーションズ, 2003.
ISBN978-4-484-03405-8

の p.152 に奥野さんの体験で、Centropyge を「セントロパイジ」と発音しないと通じなかったという話がある。

J は、学名の読み方がいろいろあり得ることも熟知していた。「セントロパイジ」と J が言って、一瞬、私があれっという顔をしただけで即座に、「ほらほら、dwarf angelfish だよ。発音が違っちゃったね」とまで言ってくれた。すごすぎ。 J のレベルは、奥野さんの相手の生物学のプロを超えてるじゃん。

なんで Centropyge の話になったかというと、「日本でダイビングするのにどこがいい?」というありきたりの話から。 Okinawa とか Ogasawara とか知らないかなあ、と振ったら、知ってた。「Ogasawara に行きたい。 Chaetodon daedalmaCentropyge interruptus が endemic なんだよね」と。おお、そう来るわけね。

「そうだね。 Ogasawara は私の大好きな場所なんだけど、どっちもとってもたくさん居るよ」と答えておいた。

ちょびっとだけ、ウソ混入。相手の言うことに肯定的に答えたので。真実は、小笠原までわざわざ行かなくても、どちらも八丈島あたりで飽きるほど見られる。

Chaetodon daedalma はユウゼン。分布域は、八丈〜小笠原、大東諸島。沖縄〜奄美にも居ない事はないが珍しい。種小名 daedalma は Δαίδαλος (ダイダロス)に由来。ダイダロスは、ギリシャ神話に登場する伝説的な大工/工匠/職人/発明家の名前(「迷宮」を作った人、と言えば分かりやすいかな)。で、転じて、天才的な職人芸とか、作品の出来栄えを賞賛する形容表現としても使われる。英語の common name は "Wrought iron butterflyfish"。 Wrought iron は「錬鉄」なのだが、wrought (worked の古語)だけで「とても念入りに作られた」の意味があるから、iron はどうやら余分。たぶん、学名から英語への誤訳だと思う(それとも、 "iron butterflyfish" ってカテゴリがあってその中で wrought なやつ、って意味かい?)。

Centropyge interruptus はレンテンヤッコ。ユウゼンより分布域は広め。沖縄に居ないが、ハワイ北西部やミッドウェイには居るので、日本固有ではない。でも、彼がなんでレンテンヤッコを日本固有種だと間違えたかは明らかで、英語の common name が "Japanese dwarf angelfish" だから。

と、話をしながら「ヤッコ、チョウチョウウオ系で、小笠原までわざわざ行くんだったら Genicanthus takeuchii だよな」と内心は思ってた。でも、そう言っちゃうと、真に endemic なのを見た事あると自慢するみたいだし、 Nitrox で行ける水深じゃないし。 J は "on air" では潜らない人だから、黙っておいた。ごめんね。

2008-11-07

Experience


10/28のエントリで書いた久しぶりに会ったビデオグラファ。彼は船の食堂の一角を低いパーティションで仕切って仕事場にしていた。有名な人なので、写真とかビデオで助言を求めるゲストが声をかけやすいための工夫だ。

彼の机の周りには、何だかいろいろ教訓めいたことが書いて貼ってあって、面白い。「完成とは、全てを含み、かつ、除去できる部分が全く無い状態のこと」というのはあたりまえか。

Experience is what you get when you didn't get what you wanted.
というのも貼ってあった。良いねえ。

「ああしたい」「こうしたい」という I want の部分が自分の中にあることが重要だ、遊びの達人になるには、特に。とは、前から思っていた。こういう言葉で表現してくれると、ゲットしなかったときの励みにもなるし。素敵だぞ。